2023年の夏、本州はとんでもない猛暑に襲われました。そんな中、冷涼な北海道を訪れ、地方移住を考えておられた方も多いのではないでしょうか。
地方はコロナ禍によって、在宅ワークや義務教育のデジタル化を後押され、光回線化が急速に進みました。コワーキングスペースも地方都市にも整備され、地方に居ながら仕事が出来る環境が整いつつあります。
きっと地方移住を考えるうえで、各種サイトや移住専門誌から情報収集をされるかと思います。その中で見つけた情報の中で「ここだけは避けた方が無難ですよ」という相談窓口を書かせていただきました。
避けた方がいい相談窓口、それは…
市町村役場の移住ワンストップ窓口(もしくは移住促進課など)といった「役所直轄の相談窓口」です。
私は、大阪から北海道・道東に移住し15年の「実際の移住者」です。
その経験を皆さんに活かしてもらえるものがあればと、地方移住、中でも私は北海道・道東に特化した移住ブログを書いています
移住雑誌や専門サイトが書かない・書けないような「実体験者しかわからない、細かすぎる移住生活記事」の発信に努めています。
あくまで私の私見としての内容ではありますが、何の案件もない当ブログだからこそ書ける内容かと思います。移住を考えておられる方々の中で、移住してから「失敗した…」と後悔する方が少なくなってもらえるよう書きました。
これから移住を考えておられている方、まさに今、移住計画を実行中の方に有意義な話となりましたら幸いです。
北海道移住を考えたとき、なぜ役所直轄の相談窓口は避けた方がいい?それは「役所直轄だから」
特に地方の役場は、地元採用者がほとんどを占めます。地方に行けば行くほど、その色合いが濃くなります。
そこでは私たち移住者が求める「地方移住に求める情報」を持ち合わせていないことが多いのです。
こちらが「風光明媚で環境もいい場所で暮らしたい」というイメージを持っていても…
担当となる側が「なぜこんな何もない場所に来たがるのだろう」と思っていたとしたら…
その溝を埋めるのは大変だし、その溝を埋めるのは誰?となるわけです。
こちらの「こんな情報がほしい」という要望なども、向こうは業務として行いますので
「いろいろ言ってくるなあ」「面倒だなあ」と思われていたらどうしようもないですよね
そして彼・彼女たちは役所内で異動があります。2~3年単位で異動を繰り返すので、窓口になってくれていた方がずっといてくれるとも限りません。
実際、私が移住した際に窓口となってくれていた方も、私が移住をした年を最後にワンストップ窓口を離れられました。
また、数年間移住支援を継続した窓口があったとしても、引継ぎが不十分でノウハウが継続されていないケースがほとんどと思っておいた方が無難です。
北海道の移住相談、え!この物件をおすすめしちゃうの?というものも…「案件まみれに要注意」
先日、資料として某移住専門誌を購入し、内容を見てびっくりしたことがあります。
私が住む近隣の市町村が「まさに案件」とばかりに数ページにわたり紹介され、
「ここの分譲地に数年内に家を建てれば、〇〇万円の補助金」
「こんな土地付きの空き家が〇〇万円で手に入る」
などと大体的にやっていました。
(この写真の物件は、案件となっていた記事とは違ういわゆる「空き家」の写真です。)
「え!その場所その土地がその値段って…都会の人だと魅力的な価格に見えるだろうね。けど地元の者なら、あの場所あの物件は、絶対に手を出さないね」
そんな内容でした。
そして相談窓口は〇〇町〇〇課移住窓口などとなっておりまして、分譲地も空き家も、町が民間から募集したあっせん事業…
いやほんと、この本が専門誌だなんて。大々的に名前を出して注意喚起をしたいくらいです。
中にはほんとに「町を挙げての移住政策」ということで優れた分譲地を用意していることもありますが、そんなのは数少ないケースです。案件記事にはどうぞご注意ください。
とにかく地方は、空き家だらけですから。
北海道移住、どこに相談するのが間違いじゃないの?それは「移住促進の団体や、地域おこし協力隊が窓口のところ」
移住支援の団体を介して、市町村の情報を得ていくのがよろしいかと思います。
(ちゃんとノウハウを持った団体には、いろんな市町村の事情や窓口の情報があります。個人が直接、役場直轄の相談窓口に連絡を取るより有意義な話を聞かせてくれることが期待できます)
また「地域おこし協力隊員」が窓口となっているなら、直轄でもいいです。
なぜなら彼・彼女らは任期の2~3年で実績を残さないといけませんので、親身になって取り組んでくれることが期待されます。また、協力隊員は他地域からの移住者です。すべてを話さなくても、汲み取ってくれるということもあるでしょう。
私はこちらの記事で「住みたいと思った街に住むのがいちばん」と紹介しています。
補助金やら支援金などいろいろありますが、直感で気に入ってそこに住むことがいちばん満足度が高いように思っています。
北海道の移住、補助金だけで決めてしまうのは厳禁です!「あくまでおまけ程度に考えて」
あと、そんなことは無いと思いますが「都会の移住相談会での相談だけで現地に行かないまま、補助金や支援金制度だけで移住地を決めてしまう」ことは絶対やめておいた方がいいです。
今は本気で移住者を迎えようと考えてくれている自治体や団体は「お試し移住制度」的なものを用意しています。これらをどんどん使って、実際に足を運んでください。
こちらの記事をご参照いただけると幸いです。
もしその場所に補助金やら支援金制度があればラッキーという感じで。もちろん、もらえるものは取りこぼさないようにしていきたいですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
今回の記事が、みなさまの参考としていただけたり、疑問解決の一助となりましたら幸いです。
ふだん私は、北海道が大好きになって、「いつかは北海道、道東に住んでみたいな…」と思われた方が有意義に感じてもらえるような北海道生活ブログを書いています。下のリンクから、他の話題もご覧いただけましたらうれしいです。
今後とも北海道移住ブログ「なーしぃのひとりごと」をどうぞよろしくお願いいたします。