移住生活

後悔しない北海道移住。移住前に「おためし制度」利用のおすすめ【移住歴15年】

お試し移住 アイキャッチ

地方移住・北海道移住をイメージするようになって、いろんな自治体のホームページを訪れたことと思います。

移住促進の制度やお仕事、住居のこと。いろいろな情報が簡単に手に入り、どこに住もうか目移りしてしまいますよね。

そんな中、北海道移住歴15年の私が「これは有意義だなあ。こんな制度が僕も移住の際、あればよかったのになあ。この制度が使える人たちがうらやましいなあ…」と思うのが『おためし移住』や『おためし暮らし』『ちょっと移住』と呼ばれる、短期滞在での生活体験です。

他の『ここに家を建てれば〇〇円あげます』的なマユツバ制度もある中で、この「おためし暮らし」「ちょっと移住」は、ぜひとも上手に利用してほしい制度のひとつだと思います。

この制度の内容と、もたらしてくれる利点を、移住者の視点でお話しさせていただきます。

「地域の味見が出来る」おためし移住

なーしぃ
なーしぃ
いろいろある「おためし移住」「おためし暮らし」「ちょっと移住」のスタイル

簡単にこの制度を紹介しますと
「移住する前に、ちょっと住んでみて『地域を味見』していってよ」とでもいうのでしょうか、そんな感じと思っていただければいいかと思います。

数日から長いものでは数カ月、中には年単位で住んでみませんか?というものまで。

これには自治体が旧職員住宅や廃校となった学校の旧教員住宅といった「空き家」を改装・リノベーションして準備した建物や、移住促進住宅という自治体が補助を受けて建築した入居前の住居などを格安(ほとんど実費程度)で貸し出すというもの。

この制度は、完全に「移住」をイメージした方が利用されるようです。

他には釧路市内のホテル・旅館等でよく見受けられるのですが「冷涼な気候の北海道で、夏の暑さを避けて滞在しませんか」という企画です。数か月という長期間を格安で提供するものも。そのほかにもキャンプ場などを利用しながら周辺の地域で長期に過ごされる、いわば「旅行の延長型」の方など多種多様にあります。
中には、これを縁に移住につながっていったという方も居られることを考えると、これらもちょっと移住と言っていいのかもしれません。

観光者でなく、居住者視点で生活が出来る

なーしぃ
なーしぃ
その場所での生活をイメージできるのは、まさに利点だらけ!

では、この「おためし移住」「おためし暮らし」「ちょっと移住」にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
観光客の視点ではない、居住者としての視点を感じられるのがいちばん大きいのではないでしょうか。

観光で来ると、どうしても日中は観光地に出かけてしまうと思うのです。

正午にその町で過ごすこと、というのは思いのほか少なくないでしょうか。

そこでぜひこれらの制度を利用して、将来自分が毎日通うかもしれない町のスーパーマーケットで買い物をしてみてください。歩いて行ける距離でしょうか。自転車でしょうか。冬なら近くても車になる距離でしょうか。そして店の雰囲気や品揃えを、実際に感じ取ってください。

病院も駅も、近いでしょうか。バスでしょうか。1日の本数はいかがですか?どこに行くにも、車が必要になるでしょうか。

子育てをイメージされる世代の方だと、保育園や幼稚園、学校へのアクセスはどうでしょうか。放課後一時預かり(学童保育)も都会のように、まだまだ整備されていないところがほとんどです。地域の子どもたちと保護者の集まれる場所なども見ておきたいですね。

札幌以外では、車は必需品。1人1台はあたりまえ。車屋さんも、地元でお世話になることが増えるかと思います。

趣味をお持ちの方でしたら、その趣味を維持するためのお店はどちらにありますか?(私はオートバイが趣味なのですが、バイクショップが驚くほど少ないのが北海道だったりします。)

自分のライフスタイルを維持・継続させることも、大切なことだと思います。

ぜひ「冬の北海道」も経験しておいてほしい

なーしぃ
なーしぃ
北海道移住の壁「冬の寒さ、雪のある生活」はぜひ経験を。

冬にこれらの制度を利用できる機会があれば、面倒だけど避けて通ることのできない「寒い北海道」「除雪」の経験が出来るのは「メリット」ではないでしょうか。

排雪スコップ

これらを住む前に生活イメージが出来るのは、大きな利点だと思います。

特に「除雪」と「冬道の運転」は想像だけではどうにもなりません。ぜひ体験しておいてほしいです。

イメージを描くことができるだけでなく、現地に行かないと得られない季節の情報などもあるでしょうから。

もっと言うなら、数か所を比べてみよう

「うーん、どちらにしようか比べられない…」

移住先の選定に迷っている方でしたら、迷わず「両方、お試し暮らし制度を使いましょう!」

「何となくこっちが良かった」というインスピレーション・空気感、とっても大事なこと。そこは時間をかけて、両方行きましょう。

私はこの制度、言葉は悪いですが「しゃぶりつくして、使い倒していい」と思います。

それで移住につながることが、準備している行政側の狙いなのですから。

まとめ

時間の許す限り各地の「おためし移住」「おためし暮らし」「ちょっと移住」制度を利用しながら、何度か季節別で北海道に来てみてはいかがでしょうか。「自分に合った場所や移住のスタイル」を想像することが出来ることにつながるかと思います。

 

ふだん私は、北海道が大好きになって、「いつかは北海道、道東に住んでみたいな…」と思われた方が有意義に感じてもらえるようなブログ記事を書いています。下のリンクから、他の話題もご覧いただけましたらうれしいです。

今後とも北海道移住ブログ「なーしぃのひとりごと」をどうぞよろしくお願いいたします。

 

理想とする暮らしが出来そう?アイキャッチ
【移住歴15年】北海道移住!見つけるのは仕事が先?住む場所探しが先?北海道に移住したい!広い大地で悠然と暮らしたい。けど「住居のこと」「仕事のこと」がネックかと思います。両方が整わないと、生活は成り立ちません。どちらを先に決めた方が、移住生活はうまくいくのか?本州から北海道に移住し15年の私自身の実体験と経験を書いています。...
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