旅行で行った○〇なんて、何もなかったよ?
「シニア世代には、今住んでいる町との二地域移住(二地域居住)(多拠点生活)」をおすすめします。
私は北海道・道東に完全移住して15年になりました。
- 「妻と二児の父親」
- 「地域医療・福祉の守り人として勤務する、現役看護師」
- 「資産を考える、ファイナンシャルプランナー」
としての顔を持つ、今年49才の男性です。
私も独身・子育て世代の方には完全移住をおすすめしているのですが、シニア層には、ちょっと違う移住スタイルを提案しています。
私の移住経験で得た知見を、当サイト”なーしぃのひとりごと”で幅広く紹介していますが、
「なぜシニア世代がベストな選択は二地域移住(二地域居住)(多拠点生活)なのか」
を深堀りし、今回の記事といたしました。
記事の最後には、「釧路を推す、これだけの理由」をお伝えします。
北海道の現実をご理解いただけるとともに、皆様が憧れの北海道移住を検討される際の、有意義な情報になるかと思います。
北海道への「完全移住」をおすすめしない理由6選
医療は「いつでも受けられるものではない」状況です
「病院を受診」するのは、簡単ではありません
シニア世代の皆様に向けた記事だから、というわけではありませんが。
お付き合いが身近になるであろう、「医療」の話を最初にさせていただきます。
私達が健康的な生活をおくるうえで、切っても切り離せないのが「医療」
突発的なケガや病気、慢性的な疾患をお持ちの方も。医療は生きていく上で、必ず必要なライフラインです。
ですが、北海道には「病院が無い市町村」が存在します。
都会に住んでいれば、考えられないですよね。
平日日中であっても、医療機関のある近隣の市町村へ、足を運ぶことになります。
「病院は無いけど、日中だけ・曜日限定で診察している診療所があるよ」という町や地域もあります。
医療機関は、選べるほどありません。「町に唯一の病院」なんてことも珍しくないのです。
根室管内にある別海町は、大阪府とほぼ同じ面積があるにも関わらず、病院はひとつ。広大な面積の町に、ひとつだけです。
「ドクターショッピング」という言葉があります。「医者とそりが合わない」「気に入った検査をしてくれない(検査ばっかりで、金儲けしか考えてない)」「薬を出してくれない(または薬を出しすぎる)」といった理由から、いろんな病院を転々とする方のことを指す言葉です。
「あの病院の看護師は対応悪いから」「待合が長くて、あそこはダメだ」という理由もあるでしょう。
ですが、こんなことが出来るのは、都会だけの話。
「いい病院・医者を選ぶ」のではなく「病院があるか、無いか」というのが現状です。
実は北海道、人口10万人対の医師・看護師数は「全国平均以上」います。
ですが医師も看護師も充足しているのは「札幌」と「旭川」だけの話。この2大都市には双方とも全国平均の1.5倍以上の医師・看護師がいます。
悲惨なのは宗谷、日高、そして私の暮らす根室管内。全国平均の4割前後しか医師も看護師もいません。
では「どうしても自分の町の病院は無理!」「病院に通っているのを、知られたくない」となったらどうするか?
自分の足で、時間と労力を掛けて、いろんな病院をめぐるしかないのです。
健康的な体力と精神力がないと、病院選びもたいへんです。
精密検査も救急対応も、もちろん厳しいです
詳しい検査は、拠点の町で
「詳しい検査が必要だけど、うちでは人も機器も無くて出来ないから、大きな病院行って」となると、紹介状を持って、地域の拠点となる町に行くことになります。
釧路・根室管内では、拠点の都市「釧路」にある医療機関へ紹介されることがほとんどです。
釧路には総合病院も数多くあり、専門医もたくさん居ます。ただし、たいへん広い地域から患者が集まりますので、どこも込み合います。
地方の公共交通機関は壊滅状態ですので、冬でも、日が昇る前から凍る道路を自家用車で出発します。住む地域・市町村にもよりますが、百キロ以上離れていることも珍しくありません。
救急対応は、もっと大変
今述べたのは、あくまで「緊急性のない、平日の日中」のおはなし。
緊急事態は、曜日や時間を問わずやってきます。
夜間や土曜・日曜は病院受診をしたい側・病院側双方に「まさにギリギリ」の状況になります。
医師が1名しかいない病院や診療所では365日・24時間診療なんて出来ません。夜間や休診日に不測の事態があれば、患者は近隣の市町村の病院に直接向かうことになります。
受け入れる病院側も、決して余裕あるというわけでもありません。電話でアポを取って、受け入れられる体制があれば受診できるという流れです。
専門医が居ないなどの理由があって、病院側から受け入れられなければ、100キロ以上離れた拠点の街・釧路に直接向かいます。
救急車を呼んだ場合も同様です。いったんは地元の病院へ搬入となります。
その地域に救急対応している医療機関がなければ、近隣市町村の医療機関に搬入。
しかし「ここでは手に負えない、重症例」となれば、さらに100キロ以上離れた釧路市まで救急車で運ばれるのです。
「都会だと助かる命が、地方では危険にさらされる」ということが今、現実に起こっています。
※日中、気象条件が良い日の日没までは釧路に配備されている「ドクターヘリ」が活躍、釧路根室管内の救命率は大きく上がりました。
福祉の手は、より厳しい状況です
医療も大変ですが、福祉の分野「介護」はもっと厳しい状況です。
全国的な問題ですが、福祉のなり手が居ません。地方はもっと居ません。
若い世代は都会に出る方が多いので、地方では特に若い世代の働き手・介護の担い手が不足しています。
在宅系のサービスも、施設入所系のサービスも、ともに不足しています。
その理由は賃金や待遇、勤務体制などいろいろ言われていますが、話が長くなりますので、この記事では深掘りしません。
利用希望者はどんどん増えていくなか、対応できない悪循環。
長く暮らし続けた町・住み慣れた町では住み続けることが出来ず、これまで全く縁のなかった市町村の施設がようやく見つかり、泣く泣くそちらに入所。
一緒に暮らしていた家族も疎遠となり、都会に出た家族、本州に暮らす親戚も、そんな見ず知らずの町まで来ることが無く「孤立」している方々のなんと多いことか。
そんな思いを目の当たりにしながら、現在は「支える側」に立っています。
車の運転が出来ないと、詰みます
公共交通機関、北海道は壊滅状態です。
JRは軒並み廃線。平成元年に比べて、半分以上の路線が無くなってしまいました。廃線後はバス転換となります。
ですがそのバス路線、札幌市内や近郊の市町村ですら「利用客が居ない」「運転手が足りない」ことで廃線、減便が進んでいます。
そのため、車の運転は必須。
高齢となり運転免許の返納をすると、地方になればなるほど、生活が出来なくなってしまうのです。
私も14年間、病院で看護師として勤務していました。杖をつく90才を越える方がひとりで運転して「危ないなあ」という姿を何人も見るわけです。若い世代は都会に出て、高齢者だけで暮らすことが多いため、送迎も期待できません。
タクシーも町全体で数台。流しのタクシーなどありません。電話して、来てもらうのが普通です。タクシー会社がゼロという町すらあります。
家から数十キロ離れた病院やスーパーへも車。年金をおろすための郵便局へも車。大きな町に行くためのバス停や、鉄道の駅に行くのも車。
ひとり1台、車は必要なのです。別記事で、詳しく書いています。こちらの記事もどうぞ。
冬、雪のある生活。やはり楽ではありません
北海道に住むと、避けて通れないのが「冬、雪のある生活」です。
11月になる頃から降りだし、12月には積もって溶けずに残る「根雪」となります。
3月の中頃まで根雪は続き、ゴールデンウィークのころまで雪が降るのも、めずらしくはありません。
雪のたびに、朝早く起きて雪かき。道路は除雪車が来ても、敷地までは誰もやってくれません。かなりの労力なのです。
近年は気温も上がり、雪も少なくなったと言いますが、その分湿り気の多い「重い雪」が降るようになっているように感じます。重いぶん、余計につらさが増します。
年中同じタイヤという訳にもいかないのが、雪国である北海道です。車を所有していると避けて通れない、年に二回のタイヤ交換作業という「年中行事」が待っています。
詳しい作業内容は、こちらの記事をごらんください。
コミュニティも無くなっていきます
地方の高齢化はどんどん進みます。私たちの祖父母世代が通っていた「老人クラブ」的な活動、文化祭や敬老会などの集まりは、その維持ができないため解散していきます。
「昔ながらの、結びつきの強い田舎のコミュニケーション」が色濃く残っているのが、地方です。
「自助共助」の精神が根強く残っていますが、それらを維持することが困難になっている地域が増えています。
そのような中で、シニア世代から移住してきた者が小さいコミュニティで「都会の喧騒から離れて、老後は田舎で静かに暮らす」のは…
健康なうちは問題ないのですが、誰かの「手」を借りることが必要になったとき。
高齢世代の孤立が問題となっている今、その「手」は、完全移住した先の地方には無いかもしれません。
どうか「移住専門雑誌」に踊らされないで
これまで述べてきたようなマイナス面、そんなことを報じるはずもありません。
雑誌の編集をするのは、都会の人間。田舎暮らしの実際が、分からないのです。
そのまま正直に伝えてしまうと「地方移住」など誰もしなくなってしまいますから。
分かっていても伝えない、ということもあるでしょう。
私も「移住生活ブログ」を書くにあたって、私の考え一辺倒な内容ではいけませんので「移住専門雑誌」に目を通すようにしていますが、毎回ツッコミどころ満載です。
数年前、とある移住専門誌に「〇〇(近隣の市町村)に暮らす」という特集が組まれていたことがあります。
「移住者向けに、分譲地があります」「100坪〇〇万円」「家建てて住んでくれたら、こんなにあれもこれも補助金あげます」それはそれは素晴らしい写真とともに掲載されていました。
その地域がどんなところか、知っているものからすると、とにかくツッコミどころ満載。
「町の中心まで20キロほど離れた、吹雪で閉ざされる地域。あそこを分譲地にするって本気か」「その土地売って、金までとるのか」「診療所しかなくて、隣町にしかスーパーの無い町だぞ」苦笑いしかありませんでした。
その分譲地は、今も多くが「分譲中」です。数件、良さげな家も建ってますが、暮らしているのかな。
こんな「案件だらけの話」に騙されないでください。こちらの記事もご覧いただければと思います。
シニア世代には北海道への「2地域移住」「季節移住」そして「釧路」をおすすめする、これだけの理由
案件ゼロの当サイトです。
もちろん、これで終われば他のサイトと変わりありません。ここまで読んでいただいた皆さんの期待を裏切ってしまいます。
ここからは、皆さんが「住んでみたいな」と思った気持ちを、実際に移住して充実した生活をしている私が北海道移住を後押しする、そんなお話をしていきます。
あえておすすめしたい「美しい冬の北海道生活」
北海道は、思っている以上に「すばらしい環境」
写真は、道東観光のメッカである美幌峠。雲海に覆われた屈斜路湖。
きっと、皆さんも訪れたことが1度はあるのではないでしょうか。
同じ場所でも、夏と冬の景色が違うのが雪国の特徴です。
よく聞く季節移住は「暖かいときだけ北海道。冬は寒いから本州に帰る」というスタイル。
いやいや、もったいないですよ。「北海道は、冬はもっと美しいのですよ」
摩周湖です。冬の透明度と空の青さは、ほんとうに美しいです。飽きることがありません。
私も特に趣味というわけでもありませんが、ついカメラを持って出かけたくなる場所がたくさんあります。
日々の通勤路ですら、息を呑む美しさですから。
太平洋側の道東は、道内でも雪の少ない地域
特に雪の比較的少ない、太平洋側の道東。
「道東晴れ」という言葉があるくらいで、雪の降らない晴れが一週間続くなんてことも、珍しいことではありません。
道北の旭川のように、雪は多くありません。毎日降ったりもしません。
日本海側気候である札幌近郊のように、天気が荒れる日も多くありません。
新千歳空港のように「天候が悪く、除雪が追い付かず欠航」ということもゼロに近いくらい少ないです。むしろ道東の空港で欠航となるときは「北海道全体が天候が悪い」こともありますが「新千歳空港から飛行機が飛んでこない」ことがほとんどです。
ぜひ冬こそ来てほしいです。吹雪いても長くて2日、家で過ごしていれば去りますから。
都会での住みよい暮らしは、今住んでいる場所で
きっと皆さまは「雄大な自然の北海道で、都会を忘れて環境を変えてのんびりやりたい」というお気持ちが少なからずあることでしょう。
私が15年暮らす道東。正直申しますと
「雄大な自然と過ごすのが、当たり前の毎日です」
「ですが、ときどき都会の空気に触れたくなるのも事実です」
写真は「根室中標津空港」1日1本、大自然から大都会の羽田空港まで定期便が飛んでいます。
これまで暮らしていた都会での住みよい暮らし、それはそのまま置いておく。都会で過ごす際は、都会での住みよい暮らしで。憧れの北海道では、どっぷり自然の中で暮らしながら過ごすという選択はいかがでしょうか。
道東のある都市は「北海道らしさ」を感じていただける部分と「住みやすさ・安心」の条件がそろっているのです。
北海道に来て暮らす場所まで、大都会の「札幌」を選択する必要は無いかと私は思います。都会に住みたいなら、移住の必要が無いのですから。
札幌近郊は、旅行で十分。暮らす選択肢は無いな、と移住の選択の際に、私は考えました。皆様はいかがでしょうか。
シニア世代の北海道移住先に「釧路」を推すには、これだけの理由があります
私が「二地域移住」を推す場所はズバリ「釧路」です。
道東に暮らす中で、いちばん大きな経済圏の都市である「釧路」
欲しいものが全部は無いけど、ちょうどいいがある町「釧路」
二地域移住だと充分整う町「釧路」です。
令和4年現在、釧路市の人口は道内市町村で6番目になります。(札幌・旭川・函館・苫小牧・帯広・釧路の順です)※北海道HP:住民基本台帳人口・世帯数のページより
大きすぎず、小さすぎない。ほどほどという言葉がしっくりくる町です。
冬になるとSLが走るJR釧網本線、帯広・札幌方面へ向かう根室本線、日本最東端・根室へ向かう通称:花咲線の交差する拠点の釧路駅が存在します。
※この記事で「釧路市」と書かないのには理由があります。
すぐ隣に「釧路郡釧路町(くしろちょう)」という別の町があるのですが(とてもややこしい…私も最初は?でした)、経済圏は同じで、国道44号線沿いに広がる「釧路町桂木」かいわいのほうがにぎわっています。
イオンもドン・キホーテも人気の回転寿司店も、みんなこのあたりに集中しています。
広義の意味で「釧路市」も「釧路町」も含めて「釧路」とさせてください。
ではここからは「釧路」のおすすめする、その理由を挙げていきます。
夏は冷涼、エアコンいらずの気温。降雪も少なめ
医療機関も多く、買い物至便。安心度高め
美術館や映画館もある、道東文化の拠点「釧路」
お孫さんが遊びに来られても、飽きることなし
公共交通機関での移動も至便。空港は中心部から55分
釧路は「道東の拠点」根室・十勝・知床へも日帰り圏内
大学もあるので物件も多く、格安なものが多い
夏は冷涼、エアコンいらずの気温。降雪も少なめ
季節や気候の話題を説明するとき、良く用いるグラフがこちらです。
釧路地方気象台HPから引用しているのですが、道東の拠点都市「釧路市」の一年を通じての気象データです。
※釧路の気温、相対湿度、日照時間、降水量、最深積雪の旬別平年値
なお、気象の数値は気象庁および、釧路地方気象台の各ホームページから引用
夏は30度を超える日など、ほぼありません。
年に数日だけ30度を超える日があるのですが、テレビなどの報道は、ちょっとした事件のような騒ぎに扱われます。
逆に気温が低いため、海からの霧が発生。そのため夏の日照時間は短い日が多く、除湿器が必要なくらいです。
冬は完全に太平洋側の気候となる、晴天率の高い穏やかな日が続きます。
北海道ですので、ひと冬で数回は吹雪の日もありますが、日本海側のように何日も続くことはありません。
気温も内陸側と違い、マイナス25度近くまで下がることもありません。
平年値ではありますが、3月になると最高気温はプラスとなります。
4月の上旬になると最低気温もプラスとなることで、残っている雪も日中の陽射しと共に、どんどん溶けていきます。
医療機関も多く、買い物至便。安心度高め
過去には漁師町として栄えた「釧路市」
数年前までは、函館に次ぐ道内4番目の人口規模の市でした。
2023.2現在の人口は釧路市が約92500人、釧路町が約18500人。両町合わせ11万1千人。
その名残と言っては寂しいのですが、道東の拠点の町として栄えましたので、生活に必要なインフラはしっかり整備されています。
市内には総合病院が3か所。専門病院も小規模クリニックも数多くあります。大型スーパーマーケットも大型ホームセンターもあり、帯広や北見には無い、道東唯一のイオンタウンも釧路市にあります。
コンビニエンスストアも数多くあり、一般生活には困らないでしょう。
美術館や映画館もある、道東文化の拠点「釧路」
地方都市に住むと、文化的要素に触れることが少なくなります。
しかし釧路には北海道立釧路芸術館や釧路市立美術館などの文化的施設もあり、釧路・根室管内唯一となる映画館もあります。
石川啄木にまつわる資料館やカフェを兼ねた港文館など、知的好奇心にかられる要素もたくさんあるのが釧路です。
市内にある春採湖(はるとりこ)には今話題のシマエナガも飛来し、春採湖ネイチャーセンターでその生態を学ぶことも出来るでしょう。
釧路市中央図書館も最近新しくなり、読書だけでなく資料探しにも満足のいく場所ではないでしょうか。
お孫さんが遊びに来られても、飽きることなし
大自然に囲まれた道東。大人の好奇心は満足度が高いですが、小さな子どもさんからすると「遊ぶものがなくて、退屈」となりがちです。
釧路市こども遊学館(ゆうがくかん)という施設が、釧路駅すぐ近くにあります。
科学館と児童館の機能をあわせ持った、複合施設です。
冬でも寒さ知らずで遊べる大きな砂場や室内遊具、工作イベントやプラネタリウムなどといった「遊び」も「学び」も出来る施設があります。
小学生・中学生は「1日居ても120円」ということもあって、春・夏・冬の長期休み期間は大変にぎわう人気の施設です。
幼児は無料。付き添いの大人は600円。砂場に関しては完全無料ですので、平日の日中も小さな子連れの母親や祖母・祖父母の姿を見かけます。
夏も元気いっぱいに遊ぶ年代の子どもには、釧路市動物園がおすすめ。
ゾウなどの大型哺乳類はいませんがオオワシ、オジロワシといった「本来寒冷地で越冬・繁殖し、絶滅危惧種に指定されている国の天然記念物」が飼育されているのは北海道・道東ならではないでしょうか。
何といってもこの動物園、遊園地が併設されているのです。
私たちが幼いとき、両親や祖父母に連れて行ってもらった遊園地にタイムスリップしたような雰囲気が残ります。
懐かしい遊具がそのままあり、ちいさな子どもさんも安心してみていられます。
1日券1250円で遊びたい放題。
帰りには、併設といっていいくらいすぐ隣にある「山花温泉・リフレ」の湯に浸かって帰る。最高じゃないでしょうか。
公共交通機関での移動も至便。空港は中心部から55分
バス路線については、くしろバスさんと阿寒バスさんという2社が運航しています。
この2社が市内および郊外を運行し、釧路駅や2店舗あるイオン、病院や高校を拠点に運行しています。バスをうまく活用すれば、生活には支障が生じることは無いでしょう。
空港連絡バスは阿寒バスさんが運行しています。
たんちょう釧路空港を出発するのは、飛行機の到着に合わせて10~25分後をめどに運行が行われています。約45~55分の道のりを直通ではなく、市内中心部まで生活拠点となる場所を停留所に置きながら運行する優しさです。
空港から釧路駅まで、950円です。(2023.3.20現在)
たんちょう釧路空港に向けての出発は、飛行機の出発時間を逆算し、出発の40分ほど前に空港に着くよう釧路駅前を出発しています。およそ飛行機出発の1時間40分前に出発になります。
空港線では使えませんが、市内生活路線では1日900円で乗り放題になる「フリー乗車券」などもあります。くしろバス・阿寒バス路線で共用できるという、大変便利な乗車券が販売されています。
車での移動がためらわれる冬場も、バス路線があることで安心感は大きいですね。
釧路は「道東の拠点」根室・十勝・知床へも日帰り圏内
車があれば東に2時間ほどで根室。プラス30分で日本最東端・納沙布岬。
西に2時間ほどで十勝・帯広。
北に2時間半ほどで斜里。プラス30分あれば知床・ウトロ。
阿寒湖温泉も1時間半ほど。(実は阿寒湖温泉は「釧路市」になるのです)
釧路湿原に至っては、気分転換のドライブにも満たない時間で着いてしまう距離となります。
「釧路の夕日?いつも見てるよ」「釧路湿原?庭みたいなものだよ」と言えるの、カッコよくないですか(笑)
大学もあるので物件も多く、格安なものが多い
移住者の私がおすすめする、二地域移住のかたちは「地方都市に賃貸のマンション・アパートを借りての生活」です。
釧路市内には「釧路公立大学」「北海道教育大学 釧路校」「釧路工業高等専門学校(高専)」「釧路短期大学」と、数多くの大学があります。
他にも、転勤族の方々が多い土地柄であるため、数多くの物件があります。
単身者向けの小規模な物件が多いのですが、2世帯移住では、そこまで大きな物件は必要ないかと思います。むしろ望ましいと感じられるのではないでしょうか。
しばらく留守にしていても、集合住宅なら心配なし。ホテル住まいのように、その都度荷物を持ってくる手間も減るでしょう。
北海道ですので他地域と違い、冬の雪のことを考えないといけません。
除雪は管理者が居るほうが心配も無し。せいぜいパーソナルスペースくらいの除雪だけでいいでしょう。一軒家を買って、留守中に水道管の破裂などの話も聞きます。
水道だけじゃなく、家じゅういろいろ凍ります。こちらの記事もどうぞ。
冬、しばらくぶりに帰ってきたら雪が積もっていて。車も置けなければ玄関にも入れない。除雪道具は玄関の中だし、途方に暮れて…なんて冗談じゃないですよね。
探しましたら「釧路」の物件もありました。参考にしてもらえるよう、リンクを準備しましたのでどうぞご覧ください。
驚愕の初期費用!新生活でのワクワクが止まらない!
駐車場1台分ついて、3万円台も珍しくはありません。多くは4万円台前半から5万円台前半という、都会ではありえない金額で借りられます。
生活圏が集中していると、コンビニ・スーパーもあるしバスでの生活も便利ですね。病院も民間のクリニックも十分にあります。
家近くのバス停から空港まで、そのままアクセス可能という物件があるかもしれません。
日常の足であるクルマも、その期間だけレンタカーを借りて済ます方が、長期の維持費を考えると経済的ではないでしょうか。
北海道では、冬場はスタッドレスタイヤが必要になります。レンタカーでは、その交換作業も必要ありません。
こちらにタイヤ交換の記事もございます。
晴天が3日続けば、冬でも主要道路の凍結路面は解消されます。枝道や日陰さえ気をつければ、道路に雪がないことも珍しいことではないので、天気次第でレンタカーを借りる・借りないを決めてもいいですね。
北海道に戻ってこられた際「たんちょう釧路空港」や「JR釧路駅」の目の前にあるレンタカー店で借りて返すだけです。何も心配はありません。
長い記事でしたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
みなさまのご参考になりましたら、幸いです。
さいごにもう一つ「おためし暮らし」の話をさせてください。
何度も北海道に来られているかもしれませんが、実際の旅行と生活は「あれ?」ということが何かとあります。
私は「暮らしてみたい地域」に実際に数日、生活を体験してすることのできる「おためし暮らし」「ちょっと移住」の利用をおすすめしています。ぜひこちらの記事を参考にしてください。
「おためし暮らし」については釧路町は積極的な情報は見つかりませんでしたが、釧路市は民間の宿泊施設の紹介をされていました。釧路市が作成された移住情報「北海道涼しい釧路で避暑生活」はこちらからご覧ください。
そのうえで、当サイト「なーしぃのひとりごと」の各記事に戻って来ていただけると幸いです。