移住生活

【北海道移住歴15年】地方暮らし、車は1人1台って本当に必要?

ひとり1台の車 アイキャッチ
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車の保有台数が全国平均値で伸びなくなってきている中(一般財団法人自動車検査登録情報協会 自動車保有台数推移表より)、地方では1人1台必要という話を聞くことがありませんか?
もちろん北海道も札幌中心地以外は、「地方」という言葉が当てはまる市町村が大半です。

「車の必要性を感じなくて、免許は持っているけど所有はしていない。けど、地方移住したら必要なのかな」と考えておられる方も居るのではないでしょうか。

とはいえ「工夫すれば何とかなるんじゃないの」と思う方も居られるでしょう。

私の答えとしては、ズバリ!必要です。

何ならひとり2台くらい必要かも?

大阪から北海道・道東に移住して15年。夫婦で3台の車を所有する元・自動車整備士の私が、実体験をもとにお話しいたします。
これだけの理由、どうぞご覧ください。よろしくお願いいたします。

とにかく、公共交通機関が脆弱なんです

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なーしぃ
なーしぃ
この理由に尽きるかもしれません

もうこれは、誰もが知っている北海道の弱点のひとつですね。

鉄道やバスで移動する生活が、たいへん困難なのです。

北海道でも公共交通機関が充実しているのは、札幌中心地と地下鉄の沿線。駅まで歩いて行ける距離にお住まいの方くらいでしょうか。

少し郊外に出ると、生活手段はバスか自家用車。このくらいですと、全国的にも珍しい話ではありませんね。

地方はそうはいきません。鉄道もどんどん廃線になり、私の住む根室管内は大半が平成元年に廃線となりました。鉄道は根室市内と釧路を結ぶ区間を日に数本しか走っていません。

この時刻表は、隣のオホーツク管内を走る石北本線。どこも同じようなものです。

この列車に合わせて生活する…そりゃ無茶ってものです。

 

 

 

廃線後の代替バスも通学時間に合わせて一日5~6本。日曜祝日はその半分程度になります。

利用客減少によって、代替バスも廃線となることも増えています。

町の集落を結ぶバスも一日2~3本。集落の奥深いところはバスも走りません。

町も広いですので、生活圏が広くなります。

なーしぃ
なーしぃ
建物が密集していないので、一軒一軒が遠いのです

市街地に住んでいても、スーパーマーケットが少し外れたところにあると2.3キロ離れているのが普通。

保育園も、都会のように自転車に2人乗りでなんてことも難しくなります。

通勤先が市街地にない場合や隣町となれば、バス時間に合わせた仕事というのも難しい。
フルリモートのお仕事というのは、あまりお目にかかりません。

なーしぃ
なーしぃ
夏は自転車を利用されていても、北海道は冬になると雪が降ります

そうなると、やはり1人1台がマストという生活になります。

私は中心市街地から20キロほど離れた集落に住んでいます。小学校や中学校は歩いていける距離にありますが、歩いて通っているのは我が家の子どもたちともう一軒のみ。

学校の校区が半径15キロありますから、子どもたちはバス通学。


小さな商店はありますが、もちろんコンビニやスーパーマーケットはありません。

通勤にも子どもたちの習い事の送迎、用事を足すにもやはり1人1台。高齢の方が通院に用いるにも1人1台。私の乗る車は年間15000キロ走っていますが「少ないねえ」なんて言う方も居られるくらいです。

ですので、過走行もあたりまえ。

なーしぃ
なーしぃ
軽自動車で20万キロ越えなんて、全然めずらしい話ではありません

多少の距離、走れてしまうのです

地方に住むと「住んでいる町ではそろわない物を買いに」「映画を見に」「デートに」「通院に」など、中心となる町まで出ることが必然となります。

日々の食料品程度なら町内でまかなえても、ちょっとした用事を足すなら100キロ離れた釧路一択という感じになります。十勝にお住まいの方だと、帯広や音更が大きな町ですね。

なーしぃ
なーしぃ
片道1時間半ほどかけて、街に繰り出すのが休みの日の楽しみです

オホーツク側だと北見、網走、遠軽あたりでしょうか。釧路や旭川に出るという方もお聞きします。

これが「あたりまえ」となって、特に若い世代の方は月に1~2回程度は「片道100キロ程度のドライブ」をしています。

また、渋滞などもなく信号も無い区間も多いため、夏はストレスなく移動が出来ます。

(冬、私は極力走りたくありませんので、天気のいい日や外せない用事の日以外は走りませんが)

私自身、所用で片道320キロ離れた旭川まで日帰り往復なんてことを何度かしましたが、気候が良いときは気分よく走れます。疲れますけどね…

実用性にかられて、複数台を所有する方も多いです

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農業や漁業などのお仕事で複数台所有されているのはもちろんのこと、自然遊びが趣味な方も多く、実用車として趣味の世界で複数台を所有されている方が多いように感じます。

駐車場に困ることも、地方ではほぼありません。

なーしぃ
なーしぃ
月極駐車場という概念がありません。借家であっても1~2台くらいのスペースが普通にあります 

同居する親世代の方々も、移動の手段が無いと困りますので、大家族になると一家で4.5台所有という家庭も見かけます。

高級車に乗っている人が、普段の家業や事業でかっこよく軽トラックに乗っていることが珍しくありません。

今回のまとめ

移住して数年たったころ、地方ほど車社会となる理由がわかるようになりました。
クルマは1人1台所有していないと、生活に支障をきたすくらい必需品であるということです。

 

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

ふだん私は、北海道が大好きになって、「いつかは北海道、道東に住んでみたいな…」と思われた方が有意義に感じてもらえるようなブログ記事を書いています。下のリンクから、他の話題もご覧いただけましたらうれしいです。

今後とも北海道移住ブログ「なーしぃのひとりごと」をどうぞよろしくお願いいたします。

ABOUT ME
なーしぃ
北海道・道東に住む48才の男性看護師。2児の父親。 大阪府出身で、32才のとき結婚を機に北海道へ移住。 高校生の時からバイクツーリングが趣味で、日本一周を達成した経験があるなどその経験は豊富。 ケアマネージャーなどの医療系資格だけでなく、自動車整備士やファイナンシャルプランナーの資格を持つなど、幅広い視点で北海道生活を伝える。
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