北海道に移住したい!広い大地で悠然と暮らしたい!
私も観光で訪れた北海道の広さに驚き、快適さに驚き、それまで暮らしていた大阪と全く違う、自然の厳しさにも驚きました。
いろいろな「驚き」がいずれ「暮らす先としての憧れ」に変わり、道東に移住し15年が経過。その間に子が生まれ、住居も変わるなどありましたが地域に恵まれ、とにかく人に恵まれました。充実した暮らしが出来ています。
移住を思い立っても考えるのは「住居のこと」と「仕事のこと」かと思います。両方が整わないと、生活は成り立ちませんから。
どちらを先に決めた方が、移住生活はうまくいくのか?実体験と経験をもとに、考えをまとめさせていただきました。
この記事を読めば「移住したかったけど、探しきれなくて断念した」「移住したけど、数年で帰ってきてしまった」ということが防げる第一歩になります。
・住むところを優先した方が、移住後の充実度は高め
・仕事も住居も見つけきれないときは、その地の宿への宿泊をおすすめ
・何度か足を運んでほしい
北海道移住。住む場所、仕事、どのような暮らしを想像してますか?
移住に失敗して帰っていく方の話を聞くと、ほとんどが「理想としていた生活が出来なかった」というのです。
どんな理想だっかは人それぞれ違うでしょうけど、
北海道に来て、どのような暮らしをしたいのか。
この考えがブレないこと。
実はこれがいちばん大切で、「どのような暮らしをしたいのか」この考えがブレなければ、結果はついてくると思っています。
私のパートナーとは、お互い冬の北海道を旅している時に、知床で知り合いました。「お互い知り合った場所の近くで、2人の新生活がたのしくスタート出来たらいいね」ということで住むフィールドは道東だ、と決まりました。
さすがに新婚生活がスタートする際に「仕事は決めずに行きます」ではお互いの両親に納得してもらうのは不可能(というか無理!)だと考えましたので、北海道なら道東に住む。だから道東で仕事探し。仕事を見つけてから職場に通える町で住居探しという順序でした。
そのくらいの感覚で十分だと思いますが「何でもいいから、北海道行けたらいいわ」「自然ガイドとかって、けっこう簡単に出来て儲かるって聞くし」というのでは漠然としすぎているように思います。
(さすがに、そんな人いないでしょ!とつっ込まれる方も居られると思いますが、これが思いのほか居るのですよ…)
北海道移住。「仕事が先」に決まると、圧倒的に話が進んでいく。住む場所探しもついてくる
北海道で働く場所が決まってしまえば、その近隣で住むところを見つければいいのですから、住居探しの場所はおのずと決まってきます。
勤めるのが企業などの団体でしたら、規模の大きな町だと不動産会社を通じて住居も見つかります。規模の小さな町だと、勤めることが決まった団体のツテが期待できますし、町や村の公営住宅を借りるなどのハードルが一気に下がります。ひょっとすると、社宅や職員住宅などのあっせんがあるかもしれません。
北海道生活をイメージしていた場所に仕事が見つかったとしたら、そんな幸せなことはないと思います。
インターネットを用いて情報を得て、数件の事業所に連絡。面接を受けるため道東に向かい、後に述べる「とほ宿」に宿泊。採用が確定した時点で、その町の公営住宅を採用先を通じて紹介していただけました。
「イメージしていた地域や環境ではないけれど、仕事があるなら北海道のどこでもいいか」という妥協からのスタートは、せっかくの移住が楽しくないものになってしまわないかという点で、私はおすすめ出来ないです。
北海道は大変広く、道東・道北・道南・道央で生活や環境が大きく違いますから。
あなたが好きになった北海道は、どこですか?理想を追いかけてほしいと思うのです。
北海道移住、「住むところが先」のほうが納得してスタートが出来る
やはり『自分が北海道をイメージしていた、お気に入りの場所に実際に住む』ほうがテンションは上がります。まずはここにこだわってほしいと思うのです。
北海道は大変広く、海もあれば山もあり、気候も違います。
近代的な都市もあれば、牧歌的な景色の広がる場所もあります。離島もあります。
自分のお気に入りの場所に住む。だから移住という大きな行動も出来る。
移住という、人生の大きな分岐点。大きなことをやろうと考えるわけですから、とことんこだわってほしいと思うのです。
こだわったうえで、ぜひこちらの記事も参考にしていただきながら、違う時期にお気に入りの場所に足を運んでみてください。
それでも「あれ?なんか違う」ということは実際に住むようになって、幾度となく感じる場面があるのですが、そのようなことがあっても、自分を納得させることができるのはないでしょうか。
最初から「理想の居場所」に巡り合わないこともあります。こちらの記事もごらんください。みんな、けっこう苦労してます。
北海道の移住先、仕事も住む場所も「見つけきれない…」の相談先は、その地の「宿」
住居を探す地域によっては、不動産会社の無い町村があります。むしろ無い町村の方が多いかもしれません。
その地に住んでも、働き口が無ければ…と躊躇する方もあるでしょう。地方に行くと、ハローワークへの求人も出していない中小企業がたくさんあります。
その様な際は「地元の民宿」に宿泊するというのはいかがでしょうか。
ある「宿」を紹介します。
「とほ宿」「旅人宿」と呼ばれるその宿の宿主の多くは元旅人さん。その地に惚れ込み居を構え、今は旅人をむかえているという「男女別相部屋」を基本とする民宿です。
「とほ宿」は北海道内各地にありますので、移住を検討している近くにあれば、ぜひ一度宿泊することをおすすめします。
間違いなく移住の相談に乗ってくれるでしょう。私も独身時代から数件の宿にお世話になり、1件の宿では住み込みで宿の手伝いをさせていただきながら、近隣の市町村のことを教えていただいたり、相談いただける方のもとへ連れて行っていただいたりしました。
「地元の宿の宿主さん」は地元とのネットワークも深い方が多く、空き家情報だけではなくインターネットでは検索できない仕事や地元の方を紹介してくれることにつながっていくかもしれません。
とほ宿をまとめた、ガイドブックも発行されています。なかなか書店には並んでいないので、アマゾンで買うのが一番おすすめです。
北海道への移住前。住む場所探しも、仕事探しも遠いですが何度か足を運んでほしい
仕事が先であっても、住むところが先であっても。
何度かは、北海道に足を運んでほしいと思います。
何度かいろんな季節に来られている間に、お気に入りの場所も定まります。そこで自分の今のスキルから出来ること・やりたいことが叶えられる仕事や住居があるかも肌感覚としてつかめるようになってきます。
今は「おためし短期移住」の制度を整える自治体も増えています。こちらの記事も書かせていただきました。
これらはぜひ、移住前に思いっきり活用して、いい選択につなげてもらいたいですね。
ふだん私は、北海道が大好きになって、「いつかは北海道、道東に住んでみたいな…」と思われた方が有意義に感じてもらえるようなブログ記事を書いています。下のリンクから、他の話題もご覧いただけましたらうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後とも北海道移住ブログ「なーしぃのひとりごと」をどうぞよろしくお願いいたします。