北海道に移住を考えておられる方、移住されて最初の冬を迎えられる皆さま、北海道で生活をされている皆さまに送る今回の話題。
「何か特別に用意しないといけない道具があるのかな…?」とお考えになることがあるかと思います。
家とかクルマとか、大きなものは別として。日常生活の中で、ですね。
大出費となることはないものの、都市部に住んでいると考えの及ばない「道具」たち。
移住という大きなイベントでの出費がかさむ中、後々で思わぬ出費というのは、何かとつらいもの。
それらの疑問を事前に知っておくことで、少しでも解消できるのならと思い、記事にさせていただきました。
関西に住んでいたころには触れたことの無かったものの、移住してから「これは必要だ」と思って買い足したものが、いくつかありました。
これです!
※「草刈り機」と「冷凍庫」に関しましては、記事リンクをクリックして頂けますとご覧いただけます。(排雪スコップは、もう少しお待ちください)
今回は「大きなストーブ」のお話です。
北海道の必需品・家全体を暖めてくれる、大きなストーブ。これは絶対必要です!
表題では「必要になるかもしれない」と書きましたが…
かもしれないどころではなく、絶対必要です!!!
沿岸沿いに住むならともかく、内陸に入れば最低気温がマイナス20度になる日もあり
「家じゅう凍り付きます」
断熱材のしっかり入った新しい住居ならともかく、築40年近いボロ屋に住んでいる我が家。ストーブの無い北側の部屋に置いていた野菜も凍ります。
大阪に住んでいたころは、最初のイラストにあるような小さなストーブにやかんを載せてという感じで過ごしていました。ですがさすがの北海道。これじゃ太刀打ちできません。
私が北海道に住むようになった初日。最初は団地住まいでのスタートだったのですが「備え付けで、あるものだろう」と思い込んでいたストーブが無くて慌てたことを思い出します。
移住して間もないころのお話になりますが、こちらの記事もご覧ください。
北海道のストーブ。9月に入ると店頭に並びます。家庭用の主流は灯油ストーブです
夏のクーラーを兼ねたエアコンや薪を燃料にしたものなどいろいろありますが、一般家庭の大半が「灯油」を燃料として使うものが大勢を占めます。
当然ではありますが、電気だけで用いるエアコンやパネルヒーターは町の電気屋さんや家電量販店が購入先。
薪ストーブは「薪ストーブ専門店」というのが存在します。(一部、大型のホームセンターでも見る機会がありました)
灯油ストーブは町の機械屋さんや電気屋さん、ホームセンターで購入というのが一般的です。ホームセンターでは9月に入ったころから、キャンプ用品コーナーが一気に暖房器具コーナーに模様替えされていきます。
エアコンやパネルヒーターのものは昨今の電気代高騰もありますが「あまり暖まらない・冬の北海道を暖めるにはパワーが弱いため、部屋ごとに設置しないといけない」というイメージがあるようです。
薪ストーブは「お金持ちの人が揺らぐ火を見ながらワインでも飲んで」という雰囲気はあるのですが(古すぎますかね)、やはり薪そのものの準備、手配の手間が大変だと聞きます。
しかし、じんわりと芯から温まる感覚は他のストーブでは味わえないとも聞き、魅力を感じます。
ここで「石油ストーブ」を紹介したいのですが、北海道の家では、イラストのような簡易ストーブでは歯が立ちません。
(数年前、北海道全体はブラックアウトを経験しています。そのために各家庭に「備え」として準備されることが増えたのか、ホームセンターでも良く見かけるようになりました)
また、このような「ファンヒーター」もあまり一般的ではないように思います。普段使わない部屋での、一時的なものという感じでしょうか。
やはり、この手のストーブが各家庭の中心に鎮座します。
「大型の石油ストーブ」です。20畳くらいの部屋を暖めるパワーがあるのが多く、家族が集まるリビングとその他共用スペースをこれひとつで賄なってくれます。
排気を外に出す方法として、外に煙突を出す「煙突式」と壁に穴をあけて、そこから器具を通す「FF式」というのがありますが、どちらがいいかは一長一短。お住まいの住居によって種類が決められていくことがほとんどです。
(この部分については当記事での詳しい説明は、他の専門サイト様などをご参照いただければと思います。)
小さな子どもさんが触れてケガをしないよう、ガード(柵)も販売されています。
器用な方なら、自分で取り付け工事も出来てしまうくらいの部材もホームセンターで揃うくらい一般的です。
北海道のストーブ事情。灯油はホームタンクへ、定期配送がおすすめです
灯油については、各家庭に「ホームタンク」なるものが据え付けられているのが一般的です。このタンク、容量は490リットル。燃料となる灯油が入ります。
こういったものを、見たことがあるかと思います。
北海道の家庭の多くは、給湯器や風呂のボイラーも灯油を燃料にしたものが多いのでこの灯油タンク、年中お世話になります。(ガスは札幌の中心部でない限り、プロパンガスが主流です)
家の何か所かに灯油のバルブがあって、そのバルブを開くとタンクの灯油が出てきます。
そのバルブにストーブやボイラーの燃料ホースをつなぐという形で用います。
私と妻、中学生の娘と小学生の息子の4人家族の我が家。ストーブ1台と給湯器ボイラーで冬場は毎月150から多いと200リットルほど消費しています。
ここに毎月一回程度(さすがに暖房の使わない夏場は2~3か月に1回程度)契約した業者さんが来てくれて灯油を入れていってくれます。
業者さんについてはコープ(生協)さん、ホクレン(農協)さん、地域のガソリンスタンド、燃料専売店など困ることは無いと思います。住み始めた場所に無いという心配はありません。値段も大して変わりません。ほとんどが地域で横並びです。
毎日手でペコペコと、こんなことやっていませんのでご安心を。手間が掛かって仕方ないですよね。
「ストーブ」購入後は、数年に1度の定期的なメンテナンスが長持ちの秘訣です
そこそこ高額な必需品ですので、長持ちしてほしいのは当然そう思いますよね。
2.3年に一度、有料で点検してもらうのが長持ちの秘訣となります。
くわしくは、こちらの記事もごらんください。
今回も最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
みなさまに参考としていただいたり、疑問解決の一助となりましたら幸いです。
今後とも北海道移住ブログ「なーしぃのひとりごと」をどうぞよろしくお願いいたします。