「北海道で生活するようになると、何か特別に用意しないといけない道具があるのかな…?」とお考えになるかと思います。
住居とかクルマとか、大きなものは別として。日常生活の中で、ですね。
大出費となることはないものの、都市部に住んでいると考えの及ばない「道具」たち。
北海道移住という大きなイベントでの出費がかさむ中、後々で思わぬ出費というのは、何かとつらいもの。
それらの疑問を事前に知っておくことで、少しでも解消できるのならと思い、記事にさせていただきました。
私は大阪から道東に移住して15年になります。
関西に住んでいたころには触れたことの無かったものの、移住してから「これは必要だ」と思って買い足したものが、いくつかありました。
これです!
・草刈り機
・家全体を暖める、大きなストーブ
・単体の冷凍庫
・排雪(除雪)スコップ、ママさんダンプ
※「草刈り機」と「大きなストーブ」「冷凍庫」は記事リンクをクリックして頂けますとご覧いただけます。
今回は「排雪(除雪)スコップ・ママさんダンプ」のお話です。
北海道の各家庭に必ずあるのが「排雪(除雪)スコップ」です
用途にあわせて使い分けます。
- 最初のひとかき、ここ一発のときは「写真左」のものを使って突き進み、
- ある程度、除雪が進んだら「写真中央」のもので、除雪した場所を整えていきます
「雪かき」を「雪はね」≒「雪」を「跳ねる」と表現することもありますね。
北海道生活の必需品「ママさんダンプ」正式名は「スノーダンプ」といいます。
「ママさんダンプ」と呼ばれる理由は「力の弱い女性(ママさん)でも、ダンプカーのような馬力で除雪が出来るから」
諸説あります、ということで。ですが「ママさんダンプ」で登録商標されている商品もあるくらいで、北海道では「スノーダンプ」より「ママさんダンプ」のほうが一般的です。
「今では」というのも理由があります。その昔、雪国の男性たちは冬になると出稼ぎで不在となることも多いため、除雪は女性の仕事というイメージが強かったのです。
除雪の実際。「結構、腰にきます…」
サボると、あとあとツラいのが除雪なのです
しんしんと降る雪も、吹雪の日もあります。
「雪がやんでから、まとめて除雪をしよう」と考えていると、どんどん積もってしまい、どうにもならなくなることがあります。
足首程度の高さまで雪が降ったら、除雪を行う一つの目安。
これをサボってしまうと、日中の気温上昇で表面が溶け、夜になると気温が下がり凍り付いてガチガチに固まってしまいます。
そのまま雪かきをせず、ブロックにして除雪します
ドーンと膝下くらいまで積もってしまった雪の場合ですが…
これを延々、除雪の必要な場所を繰り返していくのです。
出勤前に1時間くらい、早起きしてからの雪かき。数日続くとキツいんですよねぇ。
だからこそ「ママさんダンプ」が力を発揮します
サイコロ式に切り出したり、ママさんダンプである程度の雪を除雪して、最後に少なくなったところで幅の広いスコップなどで仕上げていくイメージです。
北海道の必需品「排雪スコップ」ぜひ車にも積んでおきたい一品です
冬の運転時、万が一にためにも備えておきたい「車にも排雪スコップ」
北海道をはじめとした雪国は「クルマ生活」であることがほとんど。
突発的な雪に見舞われて、移動先で除雪が必要となるシチュエーションも出てきます。
そのため「雪が降るな…」という際はもちろん、冬は普段から除雪用のスコップを、車にも常備したいところです。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
使えるスコップ「軽量のアルミスコップ」
- かさばらない(小さく折りたためる、収納できる)
- 軽い(誰でも扱える)
- 丈夫(いざというとき用。その際に壊れると、どうしようもない)
これらを考えて「少し小ぶりの、アルミスコップ」の備えをおすすめします。
使うときに伸ばせて、長さも調整できるので誰でも使いやすく、軽量で丈夫。
ホームセンターでは「柄の部分だけアルミ」とか「アルミスコップだけど折りたためない」とか、惜しい!と思うものが多いのです。