移住生活

【北海道移住18年目】起業や自然相手の仕事を、無理にしなくてもいいですよ

当サイトは、プロモーションが含まれています

夫婦で内地(大阪・岐阜)から移住して、18年目になりました『なーしぃ』と申します。

北海道移住についてブログで発信していると、いろんな話を聞く機会が増えます。

「移住を考えているのだけど」と、相談も受ける機会も増えてきました。

なーしぃ
なーしぃ
2024年夏、帰省しましたがもう夏には本州に帰省しないと決めました。暑すぎですね!道東に帰ってきて、生き返りました

移住希望の中で、圧倒的に多いのが

北海道の大自然が好きになったから、どうせ住むなら好きを仕事にする『自然ガイド』や『宿』を開きたいんだよね
自然の中の一軒家で、カフェや雑貨屋さんを開いて、ゆっくりした時間を送りたいな

という理想を聞くことです。

なーしぃ
なーしぃ
私自身も憧れはありましたが、そこを目指さなかったから、穏やかに今も生活できているんだろうな、と実感しています

北海道に住んでみて目標が変わり、チャレンジはしませんでしたので『やめとけ』『理想と現実は違う』なんて批判から入るつもりは全くありません。

なーしぃ
なーしぃ
私自身の移住も、実際に移住者された方がオーナーをされている宿にお世話になりましたし、友人のひとりは知床の自然ガイドで有名になられています 

今回私が伝えたいのは

北海道に移住するといって、最初っから起業したり自然相手の仕事に無理に携わらなくとも「今あなたにできる、普通の仕事でスタートする」でいいと思いますよ。

ということです。

北海道移住。憧れを仕事に『最初っから、無理にしなくてもいいんですよ』

せっかく北海道に移住するんだったら、やりたいことやらなきゃね
そうそう。大自然に囲まれて、テレビで紹介されて自慢できるような生活!
なーしぃ
なーしぃ
大きなことをするのですから、目標は高くていいと思います。ですが『いきなり』じゃなくてもいいと思いますよ

分かりますよ。「理想の楽園」「憧れの移住生活」的なメディアで紹介される人たち。キラキラしてますよね。

「どうせ移住するなら、サラリーマンやめなきゃ損」「都会に居るときと、同じ仕事をしていてどうするの」みたいな。

なーしぃ
なーしぃ
これ、危険だと思うんですよ。まるでアオリ記事だなと感じることもあります

私の居住経験からお話するなら、

なーしぃ
なーしぃ
いきなり無理せず、今あなたに出来る仕事から移住生活を始めるでいいと思いますよ

ってことをお伝えしたいです。

北海道移住後の仕事、まず「自分のできること」からスタートするのがおすすめです

自治体などの移住サイトを見ても、「好きなことを、仕事にしよう」なんてキャッチコピーもありますよね。

そのほうが、メディア受けするんでしょう。ストーリー性もあって、絵になるんでしょうね。記事を検索しても、上位に挙がってきやすくなるのでしょう。

ですが、その人たちの「その後」を追いかけるメディアって少ないですよね。

なーしぃ
なーしぃ
そう、廃業して帰っていく人たちが多いんですよ 

申し訳ないですが、移住開業組が5年くらいで居なくなる人、廃業している人が半数を超えているように感じます。

なーしぃ
なーしぃ
移住を断念して戻った方は、すすんで情報発信をされることって少ないと思います

残っている移住仲間の多くが「楽しむために北海道に来て余暇の日に自然を楽しむ、普段は会社勤めをしている人」「移住後に縁があったので職場をやめて、事業をはじめた」というタイプです。

本州に居た頃のスキルを活かした仕事をして生活の基盤を築きながら、やりたいことや自分の理想の北海道生活にふさわしい場所や仕事を見つけ、第二の北海道生活にスイッチした人が多いですね。

なーしぃ
なーしぃ
札幌以外は満員電車もなく、渋滞もない北海道です。それだけでも心が穏やかになりますよ

「結婚を機に北海道へ」という方が、驚くくらい多かった

私は「人の8倍、牛のいる街」別海町に暮らして16年になりますが、思いのほか知り合う機会の多かったのが「女性の移住者さん」でした。

「結婚をきっかけに、夫の実家がある北海道へ。家業を一緒にやっている人」

酪農家や畑の農家さんの奥さんが内地(本州)出身の方、めずらしくないくらい多いですよ。

なーしぃ
なーしぃ
いろんなきっかけがあって、本州から北海道で住まれている人が居るんだなあ、と感じましたね

スポンサーリンク



北海道移住後の仕事。例えば『看護師』住んでみて、地域性を知ることが出来ました。

例えば私の仕事。大阪に住んでいた頃から、今も看護師をしています。

看護師はどこでも仕事があるからいいね

という声もたくさんいただきました。

なーしぃ
なーしぃ
ですが北海道は広大すぎて、これほど地域性があると思っていませんでした

人口10万人対比で、北海道は全国平均の1.3倍もの看護師が就業しています。

つまり数だけで見れば「北海道には全国平均より多くの看護師が居る、恵まれた土地」なのです。

なーしぃ
なーしぃ
北海道の中でも、いちばん看護師比率の高いのでは札幌圏ではなく、実は旭川圏(全国平均の1.5倍)なのです

自称「へき地看護の専門家」「地域医療の実践者」になりました

救急車

しかし北海道の地方都市に目を向けると、どこも看護師不足にあえいでいます。

北海道は札幌・旭川近郊の都市部に、看護師だけではなく医療従事者・医療資源が『偏在』しているのです。

なーしぃ
なーしぃ
私の住む根室管内の看護師数は、北海道内でダントツの少なさ(人口10万人対比で、全国平均の0.6倍)です

この数値は、全国でもトップクラスの少なさです。

なーしぃ
なーしぃ
暮らしに一番近いはずの医療従事者である看護師も少ないのが、地方の現状です

ですので地方の看護師は救急から一般対応、地域のイベントの救護など何でもやることがまわってきます。何でもマルチに求められます。

なーしぃ
なーしぃ
町唯一の病院の外来に15年いた私。何でもすることを「めんどくさい」と思わず「なんでも来い!」と思えるようになったのです

私も移住して間もない頃は「いずれは自然に関係する仕事を…」「旅が好きなので、いつかは旅人を迎える宿屋を…」と思っていましたが、北海道のへき地の特色に触れている間に、すっかり地域密着型の看護師の仕事にハマっていきました。

なーしぃ
なーしぃ
今では「へき地看護」の専門家、「地域医療」の実践者として、各種学会での発表を行うまでになりました

スポンサーリンク



期間限定で暮らしながら地域を支える「応援ナース」という制度

北海道はもちろん全国の地方では、看護師不足の地域を応援するため「地域応援ナース」「トラベルナース」という看護師たちが活躍しています。

なーしぃ
なーしぃ
私の友人も広島出身で、北海道では函館、根室と勤務しています

よかったら「カッチの北海道トラベルナース」の生活、のぞいてみてください。地元民ではない彼の、半年の北海道生活を通して感じた北海道生活が見られますよ。

北海道移住、情報は多すぎず。まず行ってみて、インスピレーションで地域を絞るのも、いいと思いますよ。

移住サイトとか見てると、いろいろあって目移りするわ
いろんな移住セミナーに行くと、目移りしちゃって

まず行ってみて、過ごしてみないと、わかりません。

なーしぃ
なーしぃ
その土地の「空気感」って、とても大事ですよ

短期でもいいので、正式移住の前に「おためし移住制度」をふんだんに試してください。

その理由は、こちらの別記事で詳しく説明しております。

お試し移住 アイキャッチ
後悔しないために。移住前に「おためし移住」利用のおすすめ【北海道移住歴15年】移住についてネットを通じて簡単に手に入り、どこがいいのか目移りしてします。北海道移住歴15年の私のおすすめは『おためし移住』や『おためし暮らし』『ちょっと移住』と呼ばれる、短期滞在での生活体験です。この制度がもたらしてくれる利点を、移住者の視点でお話しさせていただきます。...

「いろんな補助があるから、そこを1番で考える」のは『ダメ、ゼッタイ』

キャンプ ダメ
この町、移住する人に◯◯円の補助金だって!
この町は分譲地を用意していて、◯年住んでくれるなら無料だって!

「町や村の分譲地があって、安いから」「土地を買うと、補助金が出るから」と飛びつくのは危険です。

激安の土地。驚くほどの補助。そこには必ず裏があります。

なーしぃ
なーしぃ
相談先も、相談相手の正体もいろいろあります

本州では「北海道移住セミナー」が盛んなようですね。

冷涼な北海道、暮らしやすさや自然の美しさを推していることかと思います。

ですが、その参加市町村の担当者さんにもかなりの温度差があります。こちらの記事を参考に、考えてみてくださいね。

移住相談 アイキャッチ
【移住歴15年】後悔する北海道移住?! 「ここだけは避けたい」移住相談窓口北海道移住を考えるうえで「ここだけは避けた方が無難ですよ」という相談窓口を書かせていただきました。 それは…役所直轄の相談窓口なのです。その理由と、ではどこに相談すればいいの?というところまで移住歴15年を越えた私の経験を交えてお伝えします。...

子どもが大きくなったときの、通学どうすんの?高校の無い街もたくさんあります。

なーしぃ
なーしぃ
実際に北海道で子育てをしたからこそ分かる、移住情報誌には載ることのない「リアル」があります

こちらの記事を、ご参考ください。地方都市の、驚愕の通学事情を載せています。

高校進学 アイキャッチ
北海道、リアルな高校進学事情。子育て世代に贈ります【北海道移住生活】「子どもたちが迎える、高等学校への進学」のお話です。わが子が高校進学するにあたり「北海道の高校進学は、都会とは全く違う特殊な状況」であることを私自身が学びました。そのリアルな内容をお話しします。...

高齢になったら、通院どうするの問題もあります。病院があるのって、北海道では当たり前じゃないですから。

シニアの方には「釧路への、二拠点移住・二地域居住」をおすすめしています

釧路の夕日

早期リタイヤ・FIRE生活を楽しまれる世代の方でしたら…

夏涼しくて、冬も雪が少なくて。そんな環境で過ごせる北海道があればいいんだけど
病院も近くて、運転は最小限で。けど自然が多くて
急用ができれば飛行機で東京方面にすぐ行ける、便利な北海道があれば…さすがに無いよね
なーしぃ
なーしぃ
そんなぴったりな環境。道東・釧路がありますよ

こんな贅沢な、わがままな願いを叶えてくれる町が釧路です。

夏は25度を超えることも少なく、冬の晴天率が高いので雪も少なく。

拠点都市なので医療も充実。バス路線も充実。

なーしぃ
なーしぃ
釧路湿原がまるで「庭」の距離

釧路空港まで行けば、東京便も多数。夏限定で大阪へも名古屋へも。

どうぞこちらの記事をごらんください。最高の環境が道東にあります。

シニア世代移住 アイキャッチ
【北海道移住】シニア世代に人気の「釧路」へ「二地域居住」をおすすめする理由北海道移住に興味を持たれたシニア層の方に、「なぜ二地域移住(二地域居住)(多拠点生活)?」「釧路を推すのはなぜ?」を深堀りし、記事といたしました。道東へ移住し15年住んでいる、世代の近い私だからこそという内容でお伝えします。...

まとめ:北海道移住、まずは住む前に行ってみて。そして住んでから理想を追っても、遅くはありませんよ!

旅行先で感動した、北海道の〇〇あたりが気になっちゃって
なーしぃ
なーしぃ
いいじゃないですか!妥協せずに、お気に入りがあればまずはその地域に住むのが、いちばん前向きになれますよ
暮らしたい地域に、ちょうど補助金を出してくれる自治体があるのだけど
なーしぃ
なーしぃ
補助金があるから選ぶんじゃなく、暮らしたい地域と重なるのならいいと思いますよ。有益な制度は積極的に取りに行きましょう

「純粋な観光、旅行」でも、先に説明した「おためし移住」などでもいいですので、まずは気になった土地に何度か足を運びましょう。そこは手間ひま掛けて。

できれば夏と冬、逆の季節に。北海道は180度違う暮らしになります。そのうえで決めるのをおすすめします。

住んでいないとわからない情報、住んでいると舞い込んでくる情報が必ずあります。仕事でも、住居でも。

住んでから「理想としていた北海道生活は、ここじゃないな…」という感覚が出てくるかもしれません。

なーしぃ
なーしぃ
私も今住んでいる町は、2か所目の居住地です

実は2か所めの移住地こそ安住の地?こちらの記事をどうぞ。

【失敗しない北海道移住】実は「2か所目」の移住先で成功することが多い現実「移住という大きな決断。うまくやっていけるだろうか…」いろいろお悩みが尽きないかと思います。そこで、ある1つの事実をお伝えします。それは「2回目に引っ越した場所」で長く生活している移住仲間が多いということ。その内容を説明しています。...

肩の力を抜いて「合うならそのままその土地で住めばいいか」くらいの感じがいいですよ。

そこで自然に関係する仕事が目に留まれば、しめたものです。

なーしぃ
なーしぃ
好きだと声にしていれば、声もかかったりするものです

それからでも、決して遅くなんてありません。

ゆっくり、焦らず。派手じゃなくても。勝ち負けはありません。

まず住んでみてから理想を追っても、いいんじゃないですか。

ABOUT ME
なーしぃ
北海道・道東に住む48才の男性看護師。2児の父親。 大阪府出身で、32才のとき結婚を機に北海道へ移住。 高校生の時からバイクツーリングが趣味で、日本一周を達成した経験があるなどその経験は豊富。 ケアマネージャーなどの医療系資格だけでなく、自動車整備士やファイナンシャルプランナーの資格を持つなど、幅広い視点で北海道生活を伝える。
写真素材素材【写真AC】