趣味の時間

北海道・釧路発祥の「ザンギ」唐揚げとの違いは?おすすめの有名店は?

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今度の北海道旅行、楽しみね
やっぱり「食」が楽しみだよね。いろんな雑誌を見てもワクワクするね
「ザンギ」って紹介されているけど、いったい何?
うーん…何か聞いたことはあるけど、正直どんな食べ物かもわからないな…
なーしぃ
なーしぃ
そうですよね!私も17年前に移住するまで、よくわかっていませんでした

とてもざっくりと説明すると、食材に粉を付けて揚げる「からあげ料理」のことです。

北海道には「名物」と呼ばれる食べ物がいっぱいありますが、名前だけではよくわからない名物料理『ザンギ』についていろいろ語ってみたいと思います。

また、ザンギ発祥の地である道東「釧路」で『地元民に聞いた、日常使いでよく食べるお店のザンギ』3店とプラス1店をご紹介いたします。

「ザンギ」の名前は、中国料理の名前がベースという説が最有力です

何で「唐揚げ」じゃなくて「ザンギ」って呼ぶの?
なーしぃ
なーしぃ
何と、農林水産省が詳しく大まじめに説明してくれています 

「ザンギ」は、昭和30年ごろに釧路市の末広歓楽街に店を構えていた鶏料理店が、鶏一羽をぶつ切りにして唐揚げにしたのがはじまりといわれている。名前の由来は、店主が中国料理の鶏の唐揚げ「炸鶏(ザーチー/ザーギー)」に運が付くようにと、文字の間に「ン」を加えて「ザ『ン』ギ」と呼ばれるようになったという説がある。

出典:農林水産省「うちの郷土料理」ザンギ 北海道

つまり、中国料理が名前の由来となっている説が最有力なのです。

なーしぃ
なーしぃ
他にも「ぶつ切り=ザン切り」が始まりという説もあるようです 

ま、よくある「諸説あります」ってことで。

「ザンギ」発祥の地は、北海道・道東『釧路』です!

釧路の夕日

ザンギ発祥の地は道東:ひがし北海道の拠点都市『日本三大・夕日の街』釧路です。

第二次世界大戦終了後、アメリカの食文化が日本に普及するようになります。

食用にわとり(ブロイラー)が経済成長によって国民所得の向上を背景として世間に出回るようになり、鶏料理といえば串焼きにしたいわゆる『焼き鳥』が主流だった時代背景があるようです。

なーしぃ
なーしぃ
そこで発祥となった店の店主が、他の食べ方を模索して考案された唐揚げが『ザンギ』と命名されたとか 

そしてザンギ発祥のお店は、釧路にある「鳥松」というお店なのです。

なーしぃ
なーしぃ
このお店、後述しますが釧路駅前の歓楽街「末広」の一角に、今も現役です

「ザンギ」と「唐揚げ」の違いは、下味の有無にあり

さて、ザンギですが『唐揚げ』との違いは何なのでしょうか。

先程の農水省のホームページには、こんな説明もありました。

北海道では鶏の唐揚げのことを「ザンギ」と呼ぶ。「ザンギ」は一般的な鶏の唐揚と比べ味付けが濃いのが特徴。揚げる前に鶏肉を醤油ベースの甘辛いタレに漬けこんでつくられる。最初に鶏肉を醤油、卵、酒、しょうが、にんにくなどに漬けておき、濃いめの下味をつける。表面がきつね色になるまでしっかりと揚げる。揚げた鶏肉をさらにタレにつけて食べることもあり、タレも各家庭や店によってさまざま。

出典:農林水産省「うちの郷土料理」ザンギ 北海道

なーしぃ
なーしぃ
ザンギと唐揚げは、下味の有無によって分けるということのようです

正直言うと「これはザンギ」「こちらは唐揚げ」という明確な区分はありません。

細かく言い出すと「溶き卵に粉を付けて揚げるのがザンギの特徴」といった調理方法などの区分を示している記事や文章も見られますが、

鶏の揚げたものが、ザンギ
しっかりした味が付いてるから、ザンギ

くらいの感覚じゃないでしょうか。意識して区分している感覚は、正直ありません。

「少し濃い味を付けて、揚げたものはザンギ」と細かい区分はあるかもしれませんが…

なーしぃ
なーしぃ
正直そこは、食べる側からすると大きな差ではありません・笑

鶏肉の揚げたものとは限らない「◯◯ザンギ」がいろいろあります

大まかに言えば、北海道で「◯◯の唐揚げ」は「◯◯ザンギ」といった感じでしょうか。

なーしぃ
なーしぃ
料理名の『方言』といってもいいですね
  • タコをの唐揚げは「たこザンギ」
  • 鶏の唐揚げをのせたカレーは「ザンギカレー」
  • 唐揚げ丼は「ザンギ丼」

といった感じです。

なーしぃ
なーしぃ
細かい料理方法は抜きにして、ザンギなんですよね

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『釧路人』おすすめの「普段使いで食べているザンギのお店3選+1

釧路 幣舞橋を望む

釧路を代表する「幣舞橋(ぬさまいばし)」です。橋を超えた右手が歓楽街である「末広」界隈。この道を奥に300メートルほど進んだ突き当りが釧路駅という立地にあります。

なーしぃ
なーしぃ
釧路発祥の料理・ザンギのおいしいお店紹介で、札幌のお店だけを紹介しているサイトがありますが、そんなの「は?」ですね 

道東発信の当サイト、発祥の地・本場釧路のザンギにこだわります!

お客さんをもてなす際の特別な店ではなく、

  • 普段の生活で「今日はお店のザンギを食べたい時に買うお店」
  • 「営業のサラリーマンが、こよなく愛するお弁当の店」など

日常生活で食べている『定番のお店』を釧路の友人に聞きました。

なーしぃ
なーしぃ
地元民が「日常使い」しているお店なら、値段も内容も、ハズしようが無いでしょう

すると、ほとんどの友人が挙げた店が重なったのです。

なーしぃ
なーしぃ
そしてもちろん、自分で店に足を運んで、自分で食べてきました

YamYam(ヤムヤム)の『ザンギ弁当』

ここは誰一人ブレること無く「間違いのないお店」と声が上がりました。

なーしぃ
なーしぃ
私自身も、釧路に出かけた際にはここ!のお店です

現在、釧路市内に3店舗。帯広や札幌にも分店があります。

過去にはイートインも行っていましたが、今はお弁当専業となっています。

なーしぃ
なーしぃ
駐車場も広く、営業時間も長い「釧路昭和店」のレポートとなります

なーしぃ
なーしぃ
袋に透ける、フタの閉まらない弁当。ワクワクしますね

ザンギ弁当。税込み750円という、超リーズナブルな内容です。ザンギは5個。注文のさい「モモ肉」「ムネ肉」を選べます。

『モモ3、ムネ2』という注文にも、巧みに応えていただけます。(値段は変わりません)

なーしぃ
なーしぃ
私もなかなかの大食いですが、ここのザンギ5個は、正直キツイです…

そんな方におすすめは、ズバリ「のりから弁当」(580円)です。

なーしぃ
なーしぃ
これもやっぱりフタが閉まってません・笑

 

人気のザンギが2個。ちくわ天の下に、コロッケが隠れるように入っています。(ザンギで隠れてしまうのです)

もちろん注文時に「モモ」「ムネ」が選べます。

なーしぃ
なーしぃ
もちろん好みの問題ですが、私は圧倒的に、とってもジューシーな味わいの「モモ」をおすすめします

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南蛮酊(なんばんてい)の『ザンタレ』

なーしぃ
なーしぃ
タワーのようになってますが、標準サイズの1人前です

場所は釧路市の隣町・釧路町、JR釧網本線の遠矢(とおや)駅前にあります。

なーしぃ
なーしぃ
「釧路市」と「釧路町」、名前は似てますが、別の自治体なんです

なーしぃ
なーしぃ
国道に面したお店です。このお店の前後500メートルくらいは、速度取り締まりで有名な区間です!

このお店で注文してほしいのは『ザンタレ』(税込み1,200円)です。

写真左は、ごはんとみそ汁をセットにした、普通サイズの「ザンタレ定食」(税込み1,550円)右がザンタレが半分量の「ハーフザンタレ定食」(税込み1,100円)です。

なーしぃ
なーしぃ
普通サイズですが、普通の胃袋では食べ切れないですから!平面に見えますが、タワーですからね!! 

なーしぃ
なーしぃ
グループで行くなら裏メニューで「ザンタレ大盛り」単品(税込み1,500円)というのもあります。ガツンと盛られてきます

ザンギに特製のタレがかかった『ザンタレ』は、ザンギを出すお店のほとんどで扱われている「ザンギの派生系」料理です。

そしてこの「南蛮酊」さんが数十年前、釧路の末広町で先代がお店を開いていた頃に考案された『ザンタレ』の元祖のお店だと言われています。

なーしぃ
なーしぃ
超有名店ですが、地元民からも観光客からも絶大な人気を誇る名店です

ジョイパックチキンの『カレーチキン』

ここで変化球的な「おやつのお店」をご紹介します。

北海道内で40年近い歴史のある「ジョイパックチキン」さん。実は本店は「小樽」にありました。

他にも札幌をはじめ千歳、留萌、網走にも支店があったのですが、いずれも閉店。本店を釧路に移し最後まで営業していた釧路店も、テナント閉鎖によって一旦は消滅してしまいました。

しかし再開の声が高まり、2019年に再開。今は釧路市内に2店舗で営業されています。

なーしぃ
なーしぃ
まさに「不死鳥」ですね! 

右が人気ナンバーワンの「カレーチキン(1つ税別240円)」左がのり塩味の骨なし「ジョイチキ(1つ税別80円)です。

なーしぃ
なーしぃ
チキンには、骨なし(税別240円)もあり、お手軽に食べることが出来ます

芦野本店では店内でのイートインも可能。チキン単品だけではなく、ハンバーガーやごはん類、ポテトやソフトクリームなどの軽食も楽しめます。

なーしぃ
なーしぃ
このお店にはありませんが、他にも道東発祥のおやつ文化「さとうの掛かったアメリカンドッグ」を忘れてはいけません
何かテレビで見たことある!アメリカンドッグの砂糖がけ!

もちろん記事もございます。こちらの記事もお楽しみください。

【道東のド定番】砂糖がポイント!「アメリカンドッグ」の謎に迫るとあるテレビ番組で取り上げられて人気となった「北海道の砂糖がけアメリカンドッグ」道東に住んで17年目。現地から、その秘密に迫ります。そして、驚くべき事実も発見されるのでした。...

鳥松(とりまつ)の『骨付きザンギ』

このお店は「夜のみ営業の居酒屋さん」ですので、日常使いと言う部分から外して、プラスワンとして紹介いたします。

このお店こそが昭和30年代、釧路の繁華街「末広町(すえひろちょう)で生まれた『ザンギ』発祥のお店です。

なーしぃ
なーしぃ
そして元祖「ザンギ」と言われる、ぶつ切りの鶏肉揚げがこちら!

骨付きザンギ(税込み650円)写真は2人前です。

なーしぃ
なーしぃ
店内も持ち帰りも、こちらのお店では少し甘めの特製ソースにつけて食べるスタイルです

こちらのお店、お店はカウンターのみですので子どもさん連れの方にはおすすめしません。

店員さんも忙しく対応され、注文するのにも顔色を見て気を使わないといけない雰囲気です。

北海道弁で言う「あずましくない」つまり「落ち着かない」のです。

なーしぃ
なーしぃ
私も次は持ち帰りでいいかな…という気分になりました

釧路民も、鳥松のザンギは「テイクアウトとして注文して、持って帰って食べることがほとんど」とのことです。

持ち帰りは電話注文で、2人前から対応してくれます。

なーしぃ
なーしぃ
お仕事や旅行の方は、夕食をほかで楽しんで、宿に帰ったら夜のツマミとしてテイクアウト。夜も遅くまで営業しているので、これがいちばんおすすめです 

どうぞ皆さん本物のザンギを、発祥の地である道東・釧路で食べてくださいね。

なーしぃ
なーしぃ
年中涼しい釧路です。季節移住なんていいかもしれませんよ

どうぞこちらの記事もご覧ください。

シニア世代移住 アイキャッチ
【北海道移住】シニア世代に人気の「釧路」へ「二地域居住」をおすすめする理由北海道移住に興味を持たれたシニア層の方に、「なぜ二地域移住(二地域居住)(多拠点生活)?」「釧路を推すのはなぜ?」を深堀りし、記事といたしました。道東へ移住し15年住んでいる、世代の近い私だからこそという内容でお伝えします。...
なーしぃ
なーしぃ
シニア層の方々向けの記事ですが、最近は道東にもコワーキングスペースが充実してきました。在宅ワークの方々にもおすすめです

(この記事の各お店の内容は、2024年7月現在の内容です。随時更新してまいります)



グループで北海道に来られるみなさん。北海道旅行は移動時間も滞在日数も長くなりがち。スマホ通信量が気にならないように、ポケットWi-Fiをレンタルすることをおすすめします。

ABOUT ME
なーしぃ
北海道・道東に住む48才の男性看護師。2児の父親。 大阪府出身で、32才のとき結婚を機に北海道へ移住。 高校生の時からバイクツーリングが趣味で、日本一周を達成した経験があるなどその経験は豊富。 ケアマネージャーなどの医療系資格だけでなく、自動車整備士やファイナンシャルプランナーの資格を持つなど、幅広い視点で北海道生活を伝える。
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