言い切りました!
私は大阪から北海道に移住し15年を越えました。最初の年に手に入れ、ずっと愛用しているのが『SOREL(ソレル)』というメーカーの『カリブー』というブーツです。
とにかく防寒に優れ、マイナス40度でも寒さ知らずという驚異的なブーツ。もはや冬には無いと困る存在です。
北海道に住む方だけではなく、旅行で来られる方など。すべての皆さまに絶対おすすめしたいのが、私が惚れ込んだ道具『SOREL(ソレル)のブーツ』です。
15年以上維持してきた私のメンテナンス方法や、かんたんなリペア方法、購入する際のポイントなどをご紹介いたします。
SOREL(ソレル)は、カナダ発祥のメーカーです
1908年、カナダ・オンタリオ州のウィリアム・H・カウフマン社より「耐久性と快適性の両立」をキーワードにしたウインターブーツブランドとして誕生しました。
1962年に「SOREL」として創業。『レザーアッパーにラバーボトム』に『着脱可能なインナー』という、当時には無かった革新的なコンビネーションのウインターブーツ「CARIBOU(カリブー)」を発売します。
機能面に加え、優れたデザイン性も評価され、現在でもウインターブーツのスタンダードの原型として世界中に広まっています。
極寒の北海道の冬。雪の上でも氷の上でもバイクに乗っても、どこに行っても寒さ知らずです
極寒の国で生まれ、60年以上も変わらないスタイルのウィンターブーツ『カリブー』。もちろん北海道の気候にもよく合います。
中が濡れてしまっても、インナーだけ干せるので翌日には乾いているのがSOREL(ソレル)『カリブー』のいいところ
私が感じている「カリブー最大のいいところは、外せるインナー」だと思います。
このインナー、たいへん温かいサーモプラスという素材でつくられていて、足を包み込んでくれるようにややタイトに出来ています。
裾の部分も、しっかりウールで保護されているので、多少の雪が入っても中まで濡れることはありません。
スノーシューを履いて「深い雪の中」を歩いたり、除雪の時に履いて深い新雪に足を突っ込んだりすると、さすがに中が濡れてしまうことがあります。
カリブーが出番になるときは、きっと室内も暖房が入っている季節。
外してストーブの前にでも干しておけば、翌日にはたいてい乾いています。
ちなみにこのインナー、すり減ったり痛んだりしたときは、SORELの公式ホームページから単体で購入も出来ますのでご安心ください。
難点は「頑丈で重い」「ゴツい」「メンテナンスが必要」だからこそ、絶対的な暖かさと安心感があるのです
この「いいとこだらけ」のカリブーですが、やはり難点がいくつかあります。
すごく頑丈なので、重いです
24センチの片側で1キログラム。軽くて快適、とはいきません。
しかしこの重厚さが、暖かさを保証してくれるわけです。
キッズモデルの「ユースカリブー」は、おすすめしません
実はカリブーには、子どもサイズの「ユースカリブー」というキッズモデルがあります。
家族でカリブー履いてたら、なんかオシャレに見えるかも、なんて気持ちでユースカリブーを保育園に通うとき、娘に準備したのですが大失敗でした
履かないのです。
機能はバツグンなんですが、子どもは重くて嫌がるのです。雪遊びの時、重くて邪魔になるのです。オーバースペックだったのです。
小さな子どもさんにカリブーは、私の経験上おすすめしません。
小学校高学年になり、雪遊びをしない年代になれば好んで履いてくれました。その時はユースサイズではなくなっています。
ゴツいので、車の運転には気をつかいます
革のアウターとサーモプラス素材のフェルトインナーで、包み込む温かさと安心感のあるカリブー。履いた際に足全体が大きくなることが、デメリットとなることがあります。
アクセルを踏む際、ブレーキも一緒に踏んでしまうことがあるのです。
特に両方のペダルが近い、軽自動車を運転する際などは気を付けたいところ。
革靴ならではのメンテンナンスが必要です
春になって、愛用したカリブーの出番がなくなる頃。
次のシーズンにも安心して履けるように、革部分・ゴム部分のメンテナンスが必要です。これは革やゴム部分の硬化・ひび割れ予防が目的です。
革用のオイルをひとつ、用意してください。野球のグローブ用やカバン用など、革製品のオイルなら何でもいいです。
私も妻も15年以上同じカリブーを履き続けていますが、シーズンオフに
- カリブーを履いた状態でブラシをかけて汚れを落とし
- 風呂場で外側だけ水洗いして
- 半乾きの状態でラナパーを指で塗り込んで1時間ほどなじませて
- 使い古した綿のタオルやウェスで拭き上げて
- 天気のいい日、日陰で乾かして終わりです
「革とゴムの継ぎ目のはがれ」は、よくある補修箇所。早めに対応を。
経年劣化が避けられないのは「革とゴムの継ぎ目」です。ここがどうしてもはがれてきます。
スノーシューを履くと、どうしてもベルトの締め込みで刺激が加わり、弱くなることにつながるようです。
目立たないように補修するなら内側から。手が届かないなら外側から補修します
幸い「革」と「ゴム」という、市販のボンドとの相性がいい素材どうしです。
100円ショップで手に入る「ボンド」で問題ありません。
内側からの補修、またはゴム部分のひび割れ対応には「シューグー」という、すぐれものがあります。
シューグー自体が「ゴムのり」なのです。「ゴム」なので、乾けばゴムの被膜が出来上がるのです。
使い方は、付属のヤスリか市販の紙やすりで、あらかじめ薄く補修面をならしておいて、出てきたチューブ内のゴムを塗って一日放置するだけです。
補修する部分に合わせ「黒」や「ナチュラル(茶色)」「白」「透明」などがありますので、場所や好みに合わせて選んでくださいね。
『SOREL(ソレル)』のカリブー、これぞ雪国仕様の防寒ブーツの「最高峰」です
この記事では、あえてマイナスな点も多めにお伝えしましたが、それらが気にならないくらい「ソレルのカリブーは、とにかく良い」です。
冬の北海道のアウトドアシーンに行くと、仲間がたくさん居ます。
シューレース(靴ひも)を換えて、オリジナル感を出している方も居ますね。
北海道のアウトドア人は知っています。だからこそ、12月には売り切れ必至!サイズがあれば、即購入を!
購入は、ネット通販がおすすめです
両方で2キロくらいの重さがあるカリブーですので、買って持って帰るのはちょっと…
やはり「ネット通販」を上手に活用したいところです。
品ぞろえがいいのは、当然ですがメーカー公式サイト。
上のリンクは女性用モデルの紹介です。男性用はこちら。
メーカー公式ではなく小売店では、セールなどのポイント還元分をお安く買えることがあります。
カリブーを積極的に扱うショップのリンクを貼っておきますので、公式ショップと比べてみてください。
サイズ感に迷ったら「1サイズ大きめ」をおすすめします
このカリブー、サイズ感に迷うという声をよく聞きます。
迷ったときは、ワンサイズ大きめがいいです!
カリブーが、というより「SOREL」の靴全体なのかもしれません。
というのも、通勤に他のブーツも履いているのですが、明らかにサイズ感がタイトなのです。
特にカリブーは防寒性能を高めるため、インナーがかなりタイトな作りをしています。
迷ったら、ワンサイズ大きめ!
脱ぎ履きが面倒になるのも、困りものです。
どうぞ、ご参考になれば幸いです。