冬のおはなし

【中標津「牛」モアン山】冬限定で登れます!登山口はこちらです。

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北海道に行った際、こんな山を見つけたんだ
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なにこれ、おもしろい!山に「牛」って書いてある!
なーしぃ
なーしぃ
中標津町にある「モアン山」ですね
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まわりにさえぎる物、何も無くてね
じゃ、天気がいいと頂上からは絶景じゃないの?
どうやら登れない山らしいんだ。登山ルートも聞かないし…けど、登った人が居るとも聞いたんだ
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なーしぃ
なーしぃ
そうなんです!冬限定で登れるのです! 

観光ツアーに参加する方法などもありますが、装備さえあれば、ひとりでも充分楽しめます。

間違いなく『北海道・冬の絶景トレッキングルート』としておすすめする、あまり知られていないモアン山。

アクセス方法やルート、装備など注意点を含めて詳しくお伝えいたします。

なーしぃ
なーしぃ
初モアンの方、必見です

中標津の『モアン山』。正しくは「正式な山」でもあり、牧場なのです。

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なーしぃ
なーしぃ
冬はさすがに「牛」の文字は雪で隠れてしまいます

まず、場所のおさらいです。中標津町と清里町を結ぶ道道沿いにあります

中標津町養老牛から清里町裏摩周(裏摩周展望台)まで続く、道道150号線(摩周湖中標津線)沿いに見えてきます。

なーしぃ
なーしぃ
清里峠という峠越えの道路になります

冬はモアン山付近は通行止め、う回路が設けられます

写真は計根別地区から向かっている途中。奥に、小さく養老牛地区の十字交差点が見えるロケーションとなります。真ん中に見える、低い小高い丘のような山が「モアン山」です。

下の地図でいう≪150≫と≪505≫の道道マーク付近約3キロメートルが、あまりの吹きっさらしで除雪が追い付かず、防雪柵があるにも関わらず通行止めになるという、厳しい区間になります。

なーしぃ
なーしぃ
冬季は、ピンを立てている交差点を利用する、う回路が設定されます

・う回路は、中標津町側からだと養老牛地区の信号のある十字交差点からになります。

養老牛のう回標識
なーしぃ
なーしぃ
交差点手前の標識に、ペタッと通行止めが貼ってますね

この標識の示す交差点を、左に曲がります。

養老牛の交差点
なーしぃ
なーしぃ
正面には通行止めの柵が置いてある、この信号のある交差点を左折です。 

う回路は、現地の案内通り行けば間違うことなく走れるはずです。

なーしぃ
なーしぃ
このう回路、かなりのアイスバーン状態になっています。特にピンを立てた三叉路はタイトなカーブですので、ゆっくり走行ください

車の駐車は「チェーン脱着場」が、実質「登山者駐車場」状態です

う回路を終えて、清里峠に向かって直線道路に入る手前すぐにある「チェーン脱着場の駐車帯」が、実質「登山者の駐車場」になっています。

養老牛駐車帯冬になると、登山者の車が平日であっても必ず1.2台は停まっていますので、すぐわかってもらえるかと思います。

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休日になると、結構にぎわいます。駐車に困る日があるかもしれません。

なーしぃ
なーしぃ
大型トラックの方のために、道路側の広い部分には止めないことが、暗黙のルールになっています

近隣、トイレはありません

養老牛地区の十字交差点に公衆トイレがありますが、冬は凍結のため閉鎖されています。

いちばん近いのは、中標津側だと約10キロメートル離れた計根別地区の、駐在所裏の公衆トイレか、セイコーマート計根別店のトイレをお借りすることになります。

計根別セイコーマート
なーしぃ
なーしぃ
このセイコーマート、お店は小さいのですがパンの品ぞろえが半端なく良いのです!山の上で食べる用に、よく立ち寄ります

清里町側ですと、JR緑(みどり)駅前の公衆トイレか「道の駅パパスランドさっつる」が最寄りです。

「正式な山」でもあり「牧場」なのです

標高356メートルのモアン山。近郊の農協「JAけねべつ」さんが所有する「乳牛育成牧場」の敷地にある「牧場」の中にあるのです。

なーしぃ
なーしぃ
夏場は当然、牛が放牧されています

そのため、外輪に整備されたフットパス「北根室RANCHWAY」が歩けますが、夏場は頂上に登れません。

※登頂が出来ない期間やルートの詳しい概要は「なかしべつ観光協会」さんが問い合わせ先となります

モアンはアイヌ語「モ:静か」「アン:ある」が由来

「モアン山」、近隣には「モアン川」もあります。

「モ」は「静か」、「アン」は「(〇〇が)ある、いる」という意味があり、諸説はありますが、この2語が合わさって出来た「モアン」というアイヌ語由来の地名です。

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想像を超える絶景・モアン山登山口は、こちらです。

登山口はこちらから。実質「1か所」になります

「モアン山登山口」は、先に述べたチェーン脱着場のすぐそばにあります。

この脱着場に車をとめると、そこが登山口という感じです。装備を準備したら、そこからすぐに登山道に入ります。

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写真はチェーン脱着場への取りつけ道路と道道150号線の分岐点です。

写真左手に写っているのが「登山道入り口」表記。

なーしぃ
なーしぃ
ほんとすぐに登山道に入ります

道路標識が「冬季通行止め」で、う回路に誘導していることを、お分かりいただけるでしょうか。

モアン山登山道は別ルートもあり、もう一つの入り口は東側を走る道道505号線沿いになりますが、冬季は通行止めになっていることも多いです。こちらのルートをおすすめします

約5分ほど、森の中を歩きます。

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なーしぃ
なーしぃ
ちょっとした沢渡りもあって、ドキドキします

森を抜けると、目の前にモアン山が広がります

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なーしぃ
なーしぃ
ここからはさえぎる物の無い、吹きっさらしを歩くことになります

暴風や吹雪で厳しいと思ったら、この時点で勇気をもってあきらめてください。

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なーしぃ
なーしぃ
私も数回、あきらめて引き返したことがあります

夏場のフットパスコースを歩くと、ゲートが見えてきます

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なーしぃ
なーしぃ
牛の囲いでもある、バラ線に沿うようにルートができています
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なーしぃ
なーしぃ
シーズンになると、必ず先人の筋道が付いていますので、迷うことは無いかと思います 
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こういった基標が途中に何か所か用意してくれています。ほとんどない人工物ですので、遠くからでも比較的よく分かります。

なーしぃ
なーしぃ
これらを越えて約30分、一気の登りです

モアン山登山、駐車場からおよそ片道1時間弱。侮るなかれ、絶景が広がります。

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冬、モアン山の頂上からは、大絶景のパノラマが広がります

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なーしぃ
なーしぃ
西別岳、摩周岳を望みます。本気の冬山に登ったような気分を味わえます 
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なーしぃ
なーしぃ
この絶景が、ひとり占めできます
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頂上は広さもあり、平日だと誰も来ないことも多いですのでゆっくりできます。

なーしぃ
なーしぃ
子が保育園児の頃から、よく家族で来てカップラーメン食べてました。外で食べると、美味しいんですよねえ 

中標津町・モアン山に登れるのは、11月中頃から4月下旬ごろまでです。

登山が出来るのは、11月中頃から4月下旬ごろまで

放牧の準備に差し掛かると、頂上へは登れなくなります。牛さん限定となります。

なーしぃ
なーしぃ
駐車場からの登山道は、フットパスとして通年歩けます

登るなら、絶対「雪のある1月から3月ごろにどうぞ」

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なーしぃ
なーしぃ
ちょっと変わった角度から。モアン山を左に見ながら、奥に臨むのが格子状防風林です

北海道遺産でもある「根釧台地の格子状防風林」も眼下に広がる頂上の景色は、雪のある季節限定。また、雪がある方がその姿が「映える」のです。

なーしぃ
なーしぃ
この山は、雪の時期が本当に美しい!雪のある時期にぜひ!

雪のそれほど多くない地域ですが、例年1月頃には積もりだします。3月終わり頃までは残っていますので、この時期を強くおすすめします。

最高の展望を期待してモアン山に登るには、ほどほどの装備と遊ぶ準備をしましょう。

スノーシューは必携です

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なーしぃ
なーしぃ
積雪が少ない道東ですが、吹きだまりで太ももまでズボッときます

知らない方には洋風かんじき、と言えばいいのでしょうか。(かんじき、も普段使わないですが)

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なーしぃ
なーしぃ
要は、こういった雪の上を埋まることなく歩ける道具です

この道具の話は、近いうちに別ブログ記事に書きますが、スノーシューについて、くわしく書きました!こちらの記事をどうぞ。

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冬の北海道旅行が10倍楽しくなる!『スノーシュー』は絶対おすすめ!冬の北海道の自然を楽しむなら、ぜひ準備したい道具が「スノーシュー」です。大雪原をどんどん歩いていくための必需品。道東移住15年を越え、日常でも使う私が使い方や選び方、購入・レンタル方法までお伝えします!...

これを用意してください。モアン山はスノーシュー必携です。

なーしぃ
なーしぃ
スノーシューが無い方。冬遊び用に、購入して車に入れておくと、行く場所が増えていいですよ!
と言われても、いきなりどんな道具かわからないものに、数万円も出せないなあ
ツアーに合わせて予定を組むのも、なんだかしんどいし…
なーしぃ
なーしぃ
そんな方にぴったりの、レンタル業者さんを見つけました

こちらをご参照ください。おためしで使って、雪道さんぽが楽しければ、それから買うというのもいいですね!

登山道具のレンタルなら【やまどうぐレンタル屋】


なーしぃ
なーしぃ
富士登山に限らないそうです。女性サイズ、子どもサイズのスノーシューがあることも強いですね!

防寒対策は、しっかりと。短時間ですが、吹きっさらしの中を歩きます

なーしぃ
なーしぃ
きっとトレッキングや、冬遊びが好きな方がほとんどですよね

そのままある道具、使ってください。ダウンジャケットやゴアテックスなどのジャケット、パンツ。手袋。足元は防水シューズ&スパッツか、長靴ですね。

低山ですので、軽く汗ばんでもすぐ冷えてきます。そのあたりも御留意を。

なーしぃ
なーしぃ
暴風の日に無理をしなければ、よほど遭難することは無いと思います

積雪初期や雪解けの進む時期だと、冬眠前の熊との遭遇も無いわけではありません。この対策も念のためどうぞ。

小道具多めで。楽しんでくださいね。

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なーしぃ
なーしぃ
雪を溶かして沸かすお湯でカップラーメン。コーヒーもうまいんです!

ま、雰囲気を楽しむってことで・笑

わざわざ沸かさなくても、いい水筒(通称:山専ボトル)があればいいのですけど。


なーしぃ
なーしぃ
24時間経っても、ちゃんと熱いままですものね。すごい保温力に、いつも驚いています

往復2時間弱の「さんぽ道」ですので、いろんな小道具を持って楽しんじゃいませんか?

そこに待っているのは道東、いや、北海道を代表するような「想像以上の絶景」です。

ABOUT ME
なーしぃ
北海道・道東に住む48才の男性看護師。2児の父親。 大阪府出身で、32才のとき結婚を機に北海道へ移住。 高校生の時からバイクツーリングが趣味で、日本一周を達成した経験があるなどその経験は豊富。 ケアマネージャーなどの医療系資格だけでなく、自動車整備士やファイナンシャルプランナーの資格を持つなど、幅広い視点で北海道生活を伝える。
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