私が住むのは北海道・道東です。
私の娘は2023年春、釧路の高校に進学。下宿生活をはじめました。
地元高校を選ばず、街の高校に進学を決めた子の保護者として準備したこと、やっておいたことを、私の経験をもとにまとめました。
釧路だけではなく帯広、北見、旭川、函館、そして札幌も。
北海道の方でしたら、進学までの過程は、ほぼ同じ状況で進むと思います。
北海道の高校入試。受験前に検討しておきたいのが「街に出るか、地元校を選ぶか」
3年生の夏休み前後から、高校選びは本格化します。
模試や3者面談もこの頃から。
この時期に必ず手に入れたい本は、こちらの2冊です。
中学校の進路指導の先生も、道内、特に管内の状況はよくご存じです。
進学先を地元高校を選ぶか、街の高校を選ぶか。別記事を書いてますので、こちらの記事をごらんください。
自分のやりたいことが、地元の高校では叶えられないから?
街の高校に通いたい理由は何か?をよく考えて相談して決めましょう。
北海道の高校受験前に検討しておきたいのが、通学方法。「無理やり自宅から通おうとしていませんか?」
地元から進学先の高校に通えるかどうか、ですね。
下宿費用がもったいないから、の理由で街までJRやバスでの通学を選択するのは、おすすめしません!
高校入学後の部活動を楽しみにしていたのに、帰りのJRやバスの時間に間に合わないという理由で部活動が出来ず、泣く泣く通学だけしている同級生がいるそうです。
制限をかけてあげないためにも。やりたいことを、心おきなくさせてあげるためにも。
毎朝、始発列車やバスに合わせて駅まで送迎するのも、保護者の役割。
子どもさん、保護者の双方に送迎が負担にならないか。よくご検討ください。
受験するみなさんへ。「街の高校へ通いたい理由は?」「家から通う理由は?」
街の高校には行きたい。けど家から通うほうが楽そうだから、というのが理由になっていませんか?
街の高校を選んだいちばんの理由は、何ですか?
どんな理由でもいいと思いますが、楽をしたいなら地元の高校がいちばんですよ。保護者の方と、よく相談してください。
朝イチのバスや始発列車の中で、教科書や参考書を開いて勉強。帰ってからは寝てしまうので、疲れた帰りの車内で勉強。思った以上に大変ですよ。
夏休み前から準備したい「進学した際の、下宿先探し」
ここからは「街の高校に通いたい」「下宿生活を選ぶ」という方に向けた内容になります。
一般的な公立高校に「寮」は無いため、個人で探すかたちになります。
中学校の進路指導の中でも、特定の下宿先をあっせんしてくれることもありません。
高校進学先が決まった時点で、高校からあっせんしてもらえるということも、ありません。
同じ中学校から街に出た保護者からの情報や、ネット検索「○〇(地名) 下宿 高校生」などで出てきたところに、片っ端から電話を掛けまくります。
ですが、少子化や下宿先のオーナーさんの高齢化などで、下宿先は毎年減少しています。
釧路も同じ状況にあって、たいへん苦労しました。
希望者に対して、学生会館や下宿などの数が足りていない状況です。
電話での雰囲気や伝わってくるもの、最初の印象って大事です。
志望校から歩いて通えそうな下宿先を、複数選んでおきましょう。
この時点で志望校が複数あれば、その志望校ごとに下宿先も探しておきます。
下宿にかかる費用は、月10万円前後
費用も大きな問題ですよね。躊躇する理由も、ここにあるのではないでしょうか。
皆さんが選ばれる街によって、地域差があるかと思います。
- トイレも風呂も部屋についている、完全個室の下宿
- トイレや風呂は共同、部屋は個室という下宿
- 部屋も2人で共同という「寮」のような下宿
- 食事はすべて下宿先の方が手作りしてくれて、学校で食べるお昼の弁当も用意してくれる下宿
- 食事はその時間だけ委託のパートさんが来て、仕出し弁当のような内容の下宿
- 学校で食べるお弁当の準備は無く、昼は毎日コンビニ食という下宿
- 下宿を選ばず、ワンルームのアパートで炊事洗濯すべて自活の一人暮らし
- 下宿ではなく、寮のある学校を選ぶ(専攻科のある高校、高専など)
下宿も、いろいろなスタイルがあります。
いろいろな条件を組み合わせた中から、選択します。
「朝、夕食、光熱費込みで8万円」「お昼のお弁当は別料金(1食500円)」「洗濯はコインランドリー式で一回200円」「生活費」「冬の暖房代」これで約10万円くらいです。
詳しくは、合格後の費用を紹介した記事も書きました。後ほど、こちらの記事もごらんください。
高校入試をひかえた時期、受験前には「高校見学」「下宿先見学」をぜひ行ってください
夏休みや9月頃に行われる学校見学には、ぜひ行ってください。
娘はここで、志望校を変更しました。何か第一志望の高校は、感じ取るものが思っていたものと違ったというのです。
その「ついで」と言っては何ですが、その日に下宿先の見学もさせて頂ければ、なおいいですね。
学生会館のような、委託を受けた企業が経営しているところだと「内覧会・見学会」を行うこともあるようですが、基本的には民間の下宿などは「管理人さんの都合に合わせ、随時」見学をさせてくれました。
部屋の空き状況、部屋の大きさ、食事の内容、お昼のお弁当の準備の有無などなど。
ここは大切な子どもさんが3年間過ごす場所。時間をかけて選びたいところです。
志望校が決まれば、とにかく「下宿先の予約・仮契約を早めに」
志望校を決めた、という方。あとは突き進むだけです。
私たちは、それまでの間にもういちど下宿予定先に行って、進学先になるであろう高校まで歩いてみたりしました。スーパー、コンビニの場所など、生活をイメージすることも出来ました。
これは偶然ですが、郵便局が近くにあったのも良かったです。
そこで良し!となれば受験対策と並行して、下宿先を決めてしまいましょう。
すぐ予約は埋まります。冬休み前ではもう無理と思って、間違いはありません。
北海道の高校受験前に検討したいのが、スマートフォンの契約。「中学生のうちに、データ無制限プランで」
高校入学まで、スマホを持たせていない保護者の方へ。
子どもたちは、私たち大人と違ってデジタルネイティブな世代です。
スマートフォンも1.2日あれば慣れてしまいますが、慣れておくことはすごく大事です。
時間をかけて機種選択や通信会社を選べるのは、今のうち。
合格発表から入学までの期間は、ほんの2週間程度。あっという間に過ぎていきます。
ぜったいおすすめ、データ容量無制限プランのスマホ契約
高校では、授業中の調べものにも、学校から子や親への学校連絡も「あんしんメール」というシステムが使われています。(中学校の頃から、使っておられる方も多いのではないでしょうか)
子どもたちの学内連絡も、全部スマホのチャット機能だそうです。
授業内の検索であったりクロームブックを使っての授業時は、スマホが必須です。しかし、高校内にはWi-Fi環境は十分整備されていません。
娘に聞くと、10ギガバイトくらいなら簡単に使ってしまうとの事。みんな月末は使い切ってしまって、使い物にならないそうです。
無制限プランを家族割で申し込んでも、ひとり5千円くらいするのが標準。
強く推したい「mineo(マイネオ)のパケット放題Plus」
私の激推しは、マイネオ(mineo)です。
あまり聞きなれない携帯会社かもしれませんが「格安スマホ」の世界では有名な会社です。
マイネオには「パケット放題Plus」というプランがあり「そこそこの速さ(中速1.5Mbps)でデータ量無制限」で使えるのです。
(3日で10ギガ以内という規定はありますが、動画20時間でだいたい10ギガと言われています。普通の高校生の使い方で、こんなに使うことはあり得ないでしょう)
高速1ギガ+中速データ容量無制限で「まさかの1683円(税込み)」なのです!
中速無制限プランですが、学校でも休みの日でも「日常困ったことは無い」と娘は話します。動画もほぼストレスなく見られるようです。
たいていの下宿先にはWi-Fiが整備されているため、学校で使う資料などは下宿先でダウンロード。データ量の圧迫もありません。
月末が近づき、ギガ制限にやきもきしている友人みんなに、うらやましがられているそうですよ。
ここをクリックすると、マイネオのデジタルパンフレットが見られます。
子どもたち、090や080から始まる電話なんて使いません。みんなLINEでんわを使います。電話機能は「おまけ」みたいなものですので、自宅連絡用に、10分掛け放題をオプション(550円)でつけました。
実家連絡用に「10分掛け放題」の電話代金(550円)を付けて、2233円(税込み)。家族割が入って、月の支払いは2178円(税込み)だけです。
こちらのリンクから契約していただけると新規契約の方も、キャリア変更の方も、3300円かかる事務手数料が無料になります。
たいへんおトクですので、ぜひご活用ください。
北海道の高校入試。受験の前日は、宿泊を強くおすすめします
3月初旬。北海道は雪が降ります。
この記事を見てくれている方は、志望校まで距離のある場所に住んでおられる方と思います。
雪が降って、JRが止まっても困らないように。
冬、日が昇り切らない真っ暗な中、道路状況に不安を感じながら運転しなくてもいいように。
雪の心配がなくなる安心感と、朝にゆっくり構えられるアドバンテージは大きいです。
受験校に出来るだけ近い宿泊施設を、受験が決まれば早めに押さえてしまいましょう。
保護者の方と同室の、ツインまたはセミダブルのお部屋で良いかと思いますよ。
あとは当日「体調を整えて受験に望む」ですね。
高校に合格したあと、入学にともなう費用のお話は、現在お読みいただいている記事の続編としてまとめています。こちらの記事をごらんください。