北海道・道東に住んで15年の「なーしぃ」と申します。
今回は「北海道の献血事情」と申しましょうか、「道東に住むと、献血の機会が無くなってしまった」というお話です。
私のはじめての献血は16才、高校生の時でした。
何だか、ずいぶん感謝していただいた記憶があります。人に感謝の声を掛けてもらうなんて経験がそうそうなかった私でしたので、うれしくなって「このボランティアなら、僕にも協力できる」と思ったのでしょう。
以後、社会人となった後も時間があれば協力させていただき、30年経った現在では170回の献血をさせていただいております。
「身近に出来るはずのボランティア」と思っていた献血。
そんな献血を続けたい気持ちはあるのですが、北海道・特に道東に住むとそれが難しい現実となってしまいました。
その背景には道東におけるその現状と、広すぎる北海道ならではの事情があるようです。
道東唯一あった釧路の献血ルームが、無くなってしまいました
この献血、道東に住むようになってからも年に3度は継続していました。自宅から100キロ離れた釧路に献血ルーム「ぷらっと946」がありましたので、夏はバイクで日帰りツーリングを兼ねて走ったものです。
(本州からの移住ライダーです。北海道ツーリングのお話もいくつか書いています。こちらの記事もよければお読みください。)
釧路の献血ルームは釧路昭和のイオンモール内にありましたので、駐車場もトイレも気兼ねする必要がありませんでした。
献血して、昼ごはん食べて、少し買い物などの用事をして日が暮れる前に帰ることが出来て。
ちょうど良かったのですが…2021年の1月を最後に、献血ルームが閉鎖されてしまいました。
献血者も少なかったのでしょう。確かに平日行くといつでもガラガラでしたし。
自虐的に言うと、人口が少ない道東で常設するニーズも少なかったということなのかもしれません。
道東・帯広にある献血ルームは、日曜のみ開設
帯広にも献血ルームが「あるにはある」のですが、公式ホームページによると「定休日は月曜日~土曜日、祝日。※日曜日のみ献血受付致します」とあります。
さすがに私の住む道東・別海町から帯広までは200キロを超える距離がありますので、とても通えませんが。
札幌、旭川には常設の献血ルームがありますが、道東民がそこまで通うのはとても無理
札幌に4か所、旭川に1か所の献血ルームがあります。(この記事を書きながら、函館や苫小牧などの大きな町にも献血ルームが無いことに驚きました)
北海道の人口が集中する札幌と旭川。医療資源も集中しています。
札幌でまかなえる量プラス、旭川と少しの献血バスで補えば全道的に十分ということなのでしょう。
道東では献血バスも回りますが、さすがにバスに合わせた予定というのも…
献血バスでの巡回も「あるにはある」のですが、地域をまわる献血バスは来るのは年に2~3回。
土日は人口の多い都市を巡回されることの多い献血バス。地方の町村を回るのは平日の日中が多くなります。
そのバスの予定を見て、休みの都合に合わせて献血のためにその市町村まで走っていく、というのは正直難しいです。(ほんとの隣町に来ていたことがあったので、その時は行かせていただきましたが、偶然中の偶然でした)
また北海道自体があまりに広域のため、職員さんたちも2泊程度しながら巡回されているそうです。これは職員さんへの負担が大きくて、道内くまなく頻回には回れないわ…
巡回される回数を増やすというのも、無理があるかと思います。
私も医療者のはしくれ。働く現場で月に数回は、輸血を行う患者さんに接します。
その輸血は、クーラーバックを持った委託の業者さんが届けてくれるのです。
遠くから運ばれてきてるのでしょう。効率も悪くなってしまいますね。
このような事情から、回数が減ってしまった献血の機会ですが、ありがたいことに健康体であるので、まだまだ人のお役に立てるのなら続けていきたいですね。
献血ルームのある街に出かけたり、バスを見かけたときにはこれからも積極的に協力したいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
ふだん私は、北海道が大好きになって移住を意識するようになった方や検討されている方から、実際に移住を始めた方までが有意義に感じてもらえるよう、大阪から北海道に移住し15年の実生活をもとにしたブログ記事を書いています。
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今後とも北海道移住ブログ「なーしぃのひとりごと」をどうぞよろしくお願いいたします。