PEACH航空を利用する関空利用者の使う第二ターミナル側に2021年春、オープンした新しいカフェラウンジ「KIXエアポート カフェラウンジNODOKA」を紹介いたします。
PEACHを用いて北海道へ旅行・帰省をする乗客にとって利便性が高いNODOKA。
記事では、この新しいラウンジの詳細ともに、お得に利用する方法もまとめました。
何かと体力が必要になる、関空第二ターミナルを利用する旅行者さんへ贈ります。
紹介するラウンジは、第二ターミナルを利用してPEACHで旅行をされる方はもちろん、第一ターミナルを利用する方も、国際線を利用する方もみなさんが利用できます。
関空を利用するすべての方に、ぜひ読んでほしい内容です。
※この記事内ではピーチアビエーション・ピーチ航空を「PEACH」、関西国際空港を「関空」、KIXエアポート カフェラウンジNODOKAを「NODOKA」と略させていただきます
PEACH客「冷遇」状態の関空第二ターミナル利用。ラウンジはおろか、休む場所すらありません
時間と体力の必要な、PEACH専用ターミナル
格安形態を売りにした航空会社であるPEACH。
関空においてJALやANAといった大手航空会社は、売店やラウンジがたくさん準備された「第一ターミナル」側を利用し、そちらは国内の拠点空港らしいにぎわいを見せています。
実質PEACH専用ターミナル状態である「第二ターミナル」はJR・南海の関西空港駅改札を出ると、第一ターミナルとは反対の、殺風景な何もない方向に5分ほど歩いて向かいます。
エスカレーターもしくは階段を降り、吹きっさらしの停留所で連絡バスを待ち、10~15分間隔で運行されている連絡バスに揺られて約8分。第二ターミナルに到着です。
天井の高さと広さが十分にあり、よく言えば開放的な建物です。
ですが、鉄骨むき出しの建物に、案内表示器も無く椅子も少ないことが、逆に殺風景な雰囲気を際立たせる空間となっています。
コンビニも無くなってしまいました復活してます
第二ターミナルにあるのはお土産店と、喫煙ルームの隣に喫茶店がひとつだけ。コンビニ(セブン・イレブン)があったのですが、コロナ禍の影響もあったのでしょうか、閉店してしまいました。(2023.3)が現在は、ローソンが入っています。
いざ、手荷物を預けて保安検査へ
出発客も到着客も同じフロアなので、動線が同じなのが第二ターミナル。雑多な雰囲気です。
出発の方には、いつも異様に込み合う手荷物カウンターと、保安検査場が待っています。保安検査まで先に済ませ、検査場を通った先の内側・搭乗ゲート前に小規模ながら売店と、軽食のできるお店もあります。そちらの利用がいいと思います。
込み合う時間も、座って過ごせる程度の余裕はあります。出発時間の案内板も無い殺風景な感じは、保安検査場内も同じですが。
PEACHでは、出発・到着が遅れるのは「日常茶飯事」です。
「遅れてはいけないから」「保安検査場がすごく行列するから」と、早めに搭乗手続きを済ませた方々がひしめき合っている待合で、案内掲示も無いのでただひたすら館内放送に耳を澄ませ、待っていなければなりません。
歩いて、階段を登って搭乗。乗るまでに疲れます。
搭乗時間が来ると、長い距離を歩いて飛行機まで向かいます。
雨が降っていれば傘をさし、止まっている飛行機まで歩きます。タラップは歩いて登ります。(晴れていれば、身近にジェット機に近づける絶好の機会ということもあり、記念写真を撮る方々も居られます)
私も北海道内の短距離便から国内の千歳那覇便など、いくつかの飛行機を利用しました。その中で感じるのは、関空発のPEACH便はどの便も、離陸してすぐ寝てしまう方が多いような感じがします。(中には離陸前から熟睡の方も)
PEACH到着客に容赦のない、関空国内線「第二ターミナル」ラウンジはないのか…
着いてすぐ、300メートルほどのウォーキング
関空到着客の方は到着ゲートまで10分ほど、歩いて向かいます。
飛行機との段差ありまくりのタラップが横付けされ、階段を降りると空港建屋までは、雨風吹きっさらしの外。
エアコンも効いていない、ほぼ外気の建屋に入ると、まずは長い上りスロープが待っています。登りきると、今度は3列になるといっぱいという感じの細い通路を、300メートルほど歩きます。
なだらかな登りが続いたと思えば、階段を降りたり。
高齢の方や小さな子どもさんを連れた方には、なかなか優しくないウォーキングを経て、ようやく手荷物ゲートへ。トイレは手荷物ゲートの直前にあります。
手荷物を預けた方はここで受け取って、ようやく第二ターミナル・保安検査場前への自動ドアが開いて「お解き放ち」となります。
「大阪に着いたー」「空港、にぎやかー。華やかー」という雰囲気は一切感じられません。
鉄道を利用される方は、まだまだ運動が続きます
大阪府内各地や神戸・京都などの各地に向かう空港バスに乗るか、タクシーに乗る方は、第二ターミナル前からも運行されています。
JRや南海電鉄などの鉄道を利用される方は、一息つく場所も暇もないまま、鉄道の駅がある第一ターミナルまでの連絡バスに乗るため並びます。
急カーブの連続するバスに乗り約8分。バスを降りてエスカレーターまたは階段を登りきると、駅のあるコンコースに到着です。
到着前も到着後も、利用するだけで体力勝負の「実質PEACH専用・関西空港の第二ターミナル」利用客です。
「だから安い」と言われればそれまでですが、出発案内板や待合室の整備など、安かろう悪かろう、という感じは払拭してほしいものです。(ちゃんと空港利用料は、購入の際に上乗せされますし…)
ラウンジNODOKAは、関空国内線・PEACH利用客「フライト前」「フライト後」のオアシスです
ちょっと休憩に最適です
そんな「冷遇」を受ける関空のPEACH利用客ですが「乗る前に、ちょっと体力チャージ」「乗った後に、ちょっと休んでいこう」という方にちょうどいいラウンジNODOKAがあります。
何とそれも第二ターミナル側。華やかな雰囲気の「第一」ではなく「第二」なのです。
場所は空港駅「第二ターミナル連絡バス停」近く
これから搭乗の方、を想定した案内を先に行います。
鉄道の「関西空港駅」の改札を出て右に向かい、そのまま連絡橋を渡ってホテル兼空港ビル「エアロプラザ」の正面を入ってください。
正面に入ってすぐ正面に、飛行機出発時刻の案内板があります。手前を左に曲がると、第二ターミナル連絡バス停留所への下りエスカレーターがあります。
(そのまま連絡バス方面へのエスカレーターへ行くと、ラウンジを見逃してしまいます)
案内板の裏手、ちょっと奥。上の写真の奥の方に見える上りエスカレーターの手前、ローソンの向かいに、ひっそりとあります。
NODOKAです。一見、喫茶店かな?という雰囲気ですが、たいへん多目的に使える「空港ラウンジ」だったのです。
まずはお店の利用料金を、一覧にしてご紹介。(すべて税込み表示です)
24時間営業 | オープン席 | ブース | |
基本料金 | 最初の30分 | 550円 | 660円 |
延長10分ごと | 140円 | 150円 | |
自動パック料金 | 3時間 | 1870円 | 2200円 |
6時間 | 3080円 | 3850円 | |
9時間 | 4180円 | 4950円 |
※3才未満の子どもは無料。3才以上12才未満の子どもは半額。
ドリンク | 無料(アルコール類、軽食は有料) |
シャワー (40分) |
ラウンジ利用料に加え990円(アメニティ付き)(バスタオルは販売で440円)
※シャンプー、ボディソープ、ドライヤーは備え付け。 ※シャワーだけの利用も可。その際はドリンク、雑誌、席の利用は不可 |
カードラウンジとしての利用(当日航空便利用の方は、2時間まで無料)
対象カード (ゴールドカード 以上のメンバー) |
・VJA(Visa.Mastercard)・ダイナースクラブ・JCB・NICOS ・DC・ティーエスキュービック・Orico・楽天カード・アプラス |
家族連れの方にも優しいラウンジです
これまであったラウンジは「大人が静かにくつろげる場所」という雰囲気がありました。
「いつも仕事で飛行機を利用する際にラウンジを利用するけど、今日は家族旅行。ちょっと休憩には使えないな」という皆様に、まさにうってつけのNODOKAなのです。
足を伸ばせてくつろげる、オープンスペースの写真をごらんください。
この、キャンプグッズ展示販売店のような空間。
ラウンジの中なのです!それもフリースペース区間。
子どもたちを退屈させないラウンジ、というよりも子どもたちにうってつけのラウンジでしょう。
私が訪れた際は、写真のようにガラガラでしたので、いい大人がひとりで足を伸ばしづらい雰囲気さえありました。
転がっているクッションは、あのYogibo(ヨギボー)です。心地よくて寝落ちして、予定に間に合わないよう、ご注意ください。
空港に来るまでに疲れちゃった子どもさん、狭い飛行機の中で飽きちゃった子どもさん。
連れていて、ちょっと靴を脱いで楽になりたいお父さん、お母さん。おじいちゃん、おばあちゃんまで。
足を伸ばしながら、グイーっとストレッチされる方も、ゆっくり読書をして過ごすビジネスの方もアリですね。
何と24時間営業。漫画喫茶のようなブースも
という方が前日に関空に入り、まるで「吹雪で飛行機が飛ばず、新千歳空港で途方に暮れる人」のようにベンチや床で一晩明かすなんてことは、必要ありません。
24時間営業のNODOKAです。
フリーでもブースでも、6時間で3千円台です。
ブース席の一例、リクライニングシート席はこんな感じ。
しっかり寝ると、翌日の疲れが全く違います。
旅に出る前から疲れている、なんてことはもったいないですよね。
ちょうど利用されている方が居られたので写真は無いのですが、グループで使える広めの個室やビジネスでも使える会議室もあって、正直驚きのラウンジです。
エアロプラザ内の飲食店でも良し。NODOKAを出て目の前がコンビニ(ローソン)ですから、雨でも困りません。条件が揃いすぎている…
何ならラウンジ内で、軽食もお酒も用意してくれます。
ここまでくると「出発時間忘れに注意」しないといけないラウンジですね…
第一ターミナル側の利用客が少なく、狭いながらも快適
これだけ居心地のいいラウンジです。
予約は承れないとのことですので、長期休暇期間などの繁忙期には、入れないくらいの人気が想定されます。
ですが立地的に第一ターミナルから若干の距離があることや、第一ターミナル側にはすでにカードラウンジや航空会社ラウンジがあるため、そこまで込み合わないかと個人的には思っています。
PEACHのアプリを用いた、オンラインチェックインもNODOKAから出来ました。
私も飛行機内に手荷物預けの無いときは、ここでチェックインを済ませ、何度利用しても落ち着かない雰囲気の第二ターミナルで過ごすのは、短時間にしています。
もちろん「飛行機利用後」も利用できます
と言われる方が多いのですが、
そうなんです。基本的には「出発前だけではなく、到着した空港でもラウンジは利用できる」のです。
空港ラウンジって、保安検査場の中にあることも多いため「実質的に、出発前しか利用できない」イメージが定着しているのでしょう。
NODOKAのホームページ上にも「搭乗券の提示で可能」と書かれていますので安心です。
搭乗後の利用は、第二ターミナルを出て、関西空港駅への無料連絡バスに乗ります。
空港駅バス停に着いたら、駅へ向かう上りエスカレーターを降りてすぐ。左側のローソンを見つけてください。その向かいにあります。
「カードラウンジ」も兼ねています
ご紹介しているNODOKA、クレジットカード会社のカードラウンジも兼ねています。
上記で紹介したクレジット会社のゴールドカードをお持ちの方なら、2時間無料で利用できてしまいます。
これだけの内容ぞろいのラウンジを、
繰り返しました(笑)特典として大きすぎます。
別料金ですが、シャワーもあります。4室も準備されていますので、満室であっても短い待ち時間で利用できるでしょう。
旅の疲れ・仕事の疲れをゆっくりと落とせて、さらにくつろげてしまいます。
もちろんフリーWi-Fi、各種雑誌や新聞もあります。
夜間、宿泊で利用の際も「2時間無料プラス、オーバーした分の追加料金」を支払えばOKだそうです。(いちばん最安になる料金で計算してくれると、係の方にお聞きしました)
忘れないで!家族・グループ旅行の皆さん。「Wi-Fiレンタル、準備しましたか?」
このサイトを検索いただいた皆さん、もしグループ旅行でPEACHをお使いなら「現地でのWi-Fiの準備、忘れていませんか」
絶景や美味しい食事にあふれていますので、SNSへのアップは多くなりがち。
移動距離も長いので、移動中のレンタカーでの音楽ダウンロードで容量がついつい大きくなります。子どもさんのタブレット、ご両親のスマホからテザリンクで使ってませんか?
ぜひグループや家族で、ポケットWi-Fiのレンタルを検討してください!