道路を走っていると見かける「標識」
黄色い、ひし形の標識。正式には、警戒標識というらしいです。
北海道を走っていると、都会では見かけない標識が立っていることがあります。
このような標識が。
そう「牛横断注意」です。補助標識とともに、道路の横に立っていることが多いですね。
この標識、他の都府県にもあるのか分かりません(というか、私は過去にバイクで日本一周をしていますが、そこまで気にも留めておらず…)
実はこの標識、最近になって何パターンかあることに気づきました。
酪農王国・北海道。その中でも「生乳生産量日本一」を誇る、人の8倍牛が居る町、道東・別海町(べつかいちょう)より発信しています。
たくさんの「北海道らしい道路標識」をお楽しみいただければと思います。
「牛横断注意」実際に牛が横断するのが北海道です
標識になっているくらいですので、実際に渡ります。
時間帯としては、朝の搾乳(おっぱいしぼり)が終わって、放牧される8時前後や、夕方の搾乳に入る15時前後でしょうか。
酪農家さんの飼っている牛を、道路を挟んで向こう側の牧草地に放牧する際に、道路を渡すわけです。
最初は「道路を横切るなんて、危ないなあ」なんて思っていました。
昭和初期の、開拓の地である北海道・道東の酪農地帯。
酪農家さんが開墾し、代々継いできた酪農地が多く存在します。
そこに後から道路が整備されることになった際、敷地が分断されたためにやむなく渡している、という事情があるのです。
牛の横断に遭遇した際は、優先順位は「牛」さんです。そう焦らずに一息ついて待つくらいがちょうどいいですね。
そんなに急がなくても、目的地に着きますよ。こちらの記事もご参照ください。
「牛横断注意」右向きも、左を向いている牛もいました
そりゃ本物の牛さんも、同じ方向ばかり向いてはないですからね。
標識の絵柄も、何パターンかある「牛横断注意」です
最近の絵柄もあれば、古い標識になると牛の描写が違います。
見にくくて恐縮ですが、顔の表情や乳房の描きこみがリアルです。
足の運びが描かれ、躍動感を感じますね。
おそらく経年変化で外枠が無くなったのでしょう。しかし、牛の絵が小さい感じがします。
これは道路の上に、案内標識のように設置されていました。
2023年、新しい「牛横断注意」標識を発見です
昨年まで、色の抜け落ちたボロボロの標識でしたが、その上にプリントが張られたのでしょうか。思わず通り過ぎて、戻って写真を撮りました。
周囲の枠の古さと、絵の新しさが違和感を感じさせますね。
これから、標識そのものが更新されるのではなく、こういった形で新しくなっていくのでしょうか。
真っ白の牛も、まさかの黒牛バージョンもある「牛横断注意」の標識です
これは標識が古くなって、黒い部分が白く抜けてしまったのだと思います。
もちろん黒牛も居ないわけじゃありませんが、圧倒的に少ないのでこれには驚きました。基本、ホルスタインが描かれているものだと思い込んでいましたので。
ところ変われば「牛横断注意」も変わる?ドライブ中に見つけた、違うタイプの標識です
道北・鷹栖町で発見しました。
なんか、ちょっとこわい(笑)
「牛横断注意」だけではない、北海道らしい標識たちです
牛の横断だけではなく、鹿にも鶴にもどうぞご注意を。
他にも道東は、キツネや熊もいますので注意しないといけない動物がいっぱいです。
2024年1月、知床・ウトロで見つけました。
北海道らしい、動物ではない標識もありました
こちらは両方とも、弟子屈町(てしかがちょう)で発見しました。
今後も新しい「北海道らしさあふれる」標識を見つけましたら、随時アップしてまいります。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。