北海道の「夏」というと、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょう?
その中でも「道東・釧路根室地方の8月」を掘り下げて、説明してみました。
移住生活に特化したブログですので、観光雑誌に書いてあることだけではなく、生活視点でのお話もさせていただきます。
生活のイメージにしていただくのにも、観光に来られる方にも。
軽く読んでいただける内容です。
なお、気象の数値は気象庁および、釧路地方気象台の各ホームページからの引用です。
最後まで、よろしくお付き合いください。
もう、本州に帰りたくなくなるくらい、爽やかな温度です
グラフの地点は、季節移住でも人気の釧路です。平均気温は、最高気温が25℃に満たない日も多く、最低気温は15℃程度。それも8月上旬をピークに下がっていきます。
釧路の気温・相対湿度・日照時間・降水量・最深積雪の旬別平年値*
時折、内陸部(中標津や弟子屈など)は30℃を超える日もありますが、そう長くは続きません。(本当にまれですが、35℃近くまで気温が上がることも…)
ただ、基本的に暑さに慣れていない人が多いため、数日の暑さで体調を崩す方も見受けられます。
とても冷涼な気候が特徴ですので、エアコンの無い家庭や店舗もめずらしくありません。我が家も扇風機しかありませんので、たまに暑くなると大変です。
暑さから逃げようと飲食店に入るとエアコンがなく、避暑にならないなんてこともしばしば。
服装としては日中はTシャツ1枚の人を多く見かけますが、朝晩は1枚羽織るものが必要です。あったほうがいいレベルではなく、もはや通年で必需品ですよ。
夜になると気温は下がるので、寝苦しいといった日は皆無です。起床の時点で汗だくなんてことは無いので、本当にさわやかな目覚めです。
残念なことに、天気のぐずつく日が多いのです
写真は釧路中心部の幣舞(ぬさまい)橋です。この橋から見る釧路の夕日を期待されていた方を、裏切る結果になってしまいがちな日々です。
観光に来ている方には心苦しいのですが、8月後半と9月中頃に雨の日が多いのです。
本州に台風が来るころ、北海道もその余波を受けるという感じでしょうか。
ただ、2020年の平均降水量が47都道府県最も少ない北海道。(グラフとチャートより)
平均的な降水量の道東です。とりわけ多いわけではありません。
内陸はきれいに晴れていても、釧路市や根室市、浜中町霧多布など海沿いの町は海霧につつまれる日が多く日照時間も短め。
そして、人が増える8月です
観光で訪れる人がいちばん増えるのがこの時期。8月には飛行機も臨時便が飛び、活況を見せます。
そこに札幌や本州へ進学・就職した人たちが帰省してきて、観光客と合わさって大混雑となります。
とにかく観光地だけではありません。地元のスーパーも「帰省した子どもたちにおいしいものを」という感じで、お盆休みともなると肉や果物が「え?」って言葉が出るくらいに売れていきます。
※「お盆」ですが、根室市の中心部は新盆(7月盆)です。盆踊り・金刀比羅神社のお祭りも7月に行われます。ですので根室で一番大きなスーパー「マルシェ」の売り出しも新盆に合わせて行われます。
絶好のツーリング、ドライブ日和が続きます。残り少ない夏を感じながら。
お盆休みが終わり、人のにぎわいも落ち着きを取り戻す月末の近づくころ。月の頭ごろから飛び始めたトンボが増え、一気に気温が下がりだします。
日中はTシャツ1枚で過ごせていた日も終了。一気に秋がやってくる、そんな感覚です。
お盆が終わり、空が高く感じる頃からは、農作物の収穫や道東の主要産業である酪農は牧草収穫の終盤戦を迎えます。そして鮭・サンマといった漁業が本格的に活気を見せる季節と移っていきます。
道東の8月、いかがでしょうか。
もう私も、夏には本州に帰りません。
この過ごしやすい道東に住んでしまうと、あの灼熱の夏には戻れません。耐えられる自信が無くなってしまいました。
この時期になると内地から両親が来たりしますが、娘のフリース来て「寒い寒い」と。何をするわけでもなく、避暑。で、帰ったら熱中症で数日寝込むらしいです。
見たことの無い我が家の子どもたちは、逆に「見てみたい」と言いますが。
今後とも北海道移住ブログ「なーしぃのひとりごと」をどうぞよろしくお願いいたします。