とあるテレビ番組で、一時期話題になりました。
この「砂糖がけアメリカンドッグ」の話題については、こちらの記事をご覧ください。別記事にしています。
今回は、その記事の後編といいますか「話題になった『砂糖がけのアメリカンドッグ』が本流じゃないって???についてのお話しです。
今日はこの「食べ物」のお話しです。(もうサムネイル画像で答えは出てますが・笑)
その名も「フレンチドッグ」もちろん砂糖がけが標準です
今回の写真は2023年9月。根室市内でのお祭りの際に撮影しました。
このお祭りでも、複数の「フレンチドッグ」のお店が出ていましたが、すべての店で『砂糖』がいちばん最初に書かれていました。
もう、うれしくなっちゃいますね。
「アメリカンドッグ」の中身は豚肉ソーセージ、「フレンチドッグ」の中身は魚肉ソーセージなのです
釧路・根室が発祥。フレンチドッグは道東らしい理由で生まれた「食文化」なのです
こちらの写真は、2023年10月、釧路市内の大きなお祭りでの撮影です。
他のブログでも混同されているものが多いようですが…
『アメリカンドッグに砂糖をかけたものがフレンチドッグ』は、違います!
・アメリカンドッグ→中身は豚肉のソーセージ
・フレンチドッグ→中身は魚肉ソーセージ
この基準で、間違いないようです。
「釧路名物フレンチドッグ」町の産業が由来しているようです
釧路には「太平洋炭鉱」という、今もなお現役の炭鉱があります。
炭鉱の町として栄えた釧路。そして港町、釧路。砂糖の原料となるビート(甜菜)は日本で100%生産。その中でも道東生産が主流なのです。
「労働で疲れたとき、甘いものを欲したときに魚肉ソーセージが身近な食べ物でもあり、砂糖も容易に手に入る地域性」がドンピシャの釧路だったのです。
そこで生まれた、大人も子どもも楽しめる「ちょっとおやつの時間」に生まれたのがフレンチドッグ、というお話を聞きました。
そこに産業の結びつきの強かった根室、十勝に広がったという説があります。
さらに魚肉ソーセージの原料となるのが、スケトウダラです。
釧路港は、昭和40年代ごろにスケトウダラの漁獲高で栄えた港町。
魚肉ソーセージの素材までそろっていたのが、道東・釧路なのです。
(今の魚肉ソーセージは、外国産素材のものも多くなっているようですが…)
これだけの条件がそろった道東・釧路なのです。
『砂糖掛けフレンチドッグの発祥の地は、道東・釧路説』いかがでしょうか。
ただ、明確な根拠はというと…近代史を研究されている学芸員さんにお聞きしたこともありましたが、そこまでたどり着くことはできませんでした。
私がWEBに寄稿した記事がございます。よろしければ、こちらもご覧ください。
https://sotokoto-online.jp/food/25109
(「ソトコトオンライン」という、別サイトになります)
味は、もう『想像通り』です。アレとは見た目も違います。
魚肉ソーセージにホットケーキミックスをつけて、揚げて。
魚肉ソーセージがまるごと1本。フレンチドッグは、見た目もかなり長いですね。
ソーセージパンでもなく、揚げパンのようにくどくもなく、あんドーナツのような重さも無い。
砂糖がけフレンチドッグが食べられるのは「お祭りの屋台」が定番です
「砂糖がけのアメリカンドッグ」でしたら、道東のコンビニやスーパーで買えます。改めて、こちらの記事を紹介しておきますのでご覧ください。
道東の一部・釧路、根室管内では間違いなく食べられます。
帯広を中心とした「十勝管内」でも食べられると聞いています。
衝撃の新事実!道内全域に広がる「砂糖掛けフレンチドッグ」
「道内、いろんなところで同じスタイルで店を出してるけど『テレビで見たことある!』『さとう?おもしろそう』って買ってくれる人が増えたね」
「お兄ちゃんみたいに、写真撮っていく人も多いよ」
それと…
「うちの真似してか、道内いろんなところで『砂糖フレンチドッグ』を出してる店が増えてるんじゃないかな」と話してくれたのです。
お祭り以外でも食べることができないの?→これが見つからないんですよね…
以前、釧路市内に駄菓子屋を兼ねた、いつでもフレンチドッグ食べられる常設のお店がありました。
しかし2023年の夏、この記事を書く前にお店を探したのですが、すでに閉店されたあとでした…
私も折を見て、フレンチドッグを食べられるお店を探します。情報がありましたら、ぜひお知らせください。