- 道東(どうとう)
- 道央(どうおう)
- 道南(どうなん)
- 道北(どうほく)
本州の人からするとおそらく、ここまでの部分だけでも
「何その言い方?そのくくり?」だと思います。
北海道に住む者からすると
「え?内地に住む人は知らないの?使わないの?」と思うのです。
今回は、北海道独特の地域の呼び方で、私の暮らす「道東(どうとう)」について深掘りします。
「道東(どうとう)って、知らないの?」地元民との考えの差があるのです
本州の方が旅行などで北海道に来ていると、朝にテレビの気象情報(天気予報)を見るかと思います。
と、北海道旅行に来られた方はまず驚きます。
北海道は広いので、その地点を細かく伝える気象情報(天気予報)に戸惑うのです。
そこで聴きなれない言葉を、アナウンサーが発します。
「道央と道南は…」「道東とオホーツク海側は…」など。
これは北海道に住む者としては、日々当たり前のように使われているので、頭の中にインプットされています。しかし、北海道外の方からすると「聞きなれない言葉」です。
北海道へ旅行で来られる方、本州とはちょっと違う道路事情があります。こちらの記事も参考に、楽しく北海道をめぐってくださいね。
「道東(どうとう)」を含む、北海道の区分・呼び方はこちら
道央(どうおう)は、札幌市が中心の「北海道の中央」という位置づけ
北海道の真ん中あたりを「道央」と区分します。
人口交流の中心であり、経済的にも「北海道の中央」ということを考えると「北海道の中央」なのですね。
北海道の「本当の真ん中」は、富良野なのですけど…
区分けの通りでいうと、「道北」エリアになるのが富良野市。
しかし、北海道の経度緯度など、地図上の中心(中央)は、紛れもなく富良野市なのです。
JR富良野駅には、案内のモニュメントもあります。
夏になると富良野市中心街では「北海へそ祭り」という、腹部「へそ」を中心に絵をかいて町を練り歩くという、盛大な祭りもあります。
北海道の指定文化財として「北海道中央経緯度観測標」が富良野小学校の校庭に建てられています。
「上川総合振興局管内」という、妙な区分けをされているために富良野市は「北海道のへそ」であるにも関わらず、道北エリアになってしまう訳です。
札幌から約115キロも離れた、富良野市。
道南(どうなん)は、北海道の南側にあるから
道南は、函館を中心とした、北海道の南側に位置するところ。
まあここは、依存の無いところでしょうか。
道北(どうほく)は、北海道だけでなく日本の最北
北海道第二の都市・旭川を中心とした「道北」
日本最北端の宗谷岬も位置する、紛れもない北海道の北側。
さいごに「道東(どうとう)」って、広すぎるでしょ!
迫力ある「ばんえい競馬」の残る、道東最大の町・帯広。
世界自然遺産・知床
流氷の押し寄せる、オホーツク海。網走、紋別。
日本三大夕日のまち、釧路。
日本一早い日の出・日本最東端、納沙布岬のある根室市。
北海道の半分近くすべてを「道東」とくくるのも、結構無理があるように思います。
北海道を南北に分ける、こんな2区分もあります。高校野球の地区予選です。
画像は北海道ファンマガジン様サイトから引用
高校野球「夏の甲子園大会」には、北海道から「南北海道代表」「北北海道代表」の二校が選ばれます。その区分わけがこちらなのです。
2007年に制定された区分けの際、学校数の均等を図ると、この結果になったのです。
「道東(どうとう)」を「ひがし北海道」と呼ぶことが増えてきています
高速道路は「道東自動車道」と名前が付き、北海道の東地域を示す言葉として、定着しているのが道東です。
しかし近年、観光分野を中心に「ひがし北海道」と呼ばれることが増えてきました。
近畿日本ツーリストさん「ひがし北海道へ行こう」
一般社団法人 ひがし北海道自然美への道DMOさん「ひがし北海道トラベルラボ」
WILLERさん「ひがし北海道交通ネットワーク」
「東北海道」と漢字で書くと…
ややこしいんですよね。実際に釧路市内には「東北海道病院」という名前の病院があり、最初は区切りが分かりませんでした。
前述の高校野球の区分けでも
「北北海道」きたきたかいどう???
「南北海道」なんぼくかいどう???
いろんな媒体で「ひがし北海道」だけではなく「きた北海道」「みなみ北海道」という表記が増えてくる、そんな予感がします。