冬のおはなし

道東・ひがし北海道『冬』の絶景トレッキングコース3選「日帰り登山に行こう!」

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道東には「日帰り」で登れる低山が数多くあります。

レンタカーやバスツアーなどで行く展望台からでは見ることの出来ない、自分で歩いてこそ見ることの出来る絶景が待っています。地元民から愛されるのもうなずけます.

もちろん「冬」にも山は存在します。

「春から秋の絶景トレッキング」は、こちらの記事で紹介していますので、こちらもどうぞご覧ください。

道東・ひがし北海道の絶景トレッキングコース3選「日帰り登山に行こう!」道東には「日帰り」で登れる低山が数多くあります。 レンタカーやオートバイで行く展望台からでは見ることの出来ない、自分で歩いてこそ見ることの出来る絶景が待っています。 今回は、お手軽に楽しんでもらえる「スニーカーでも登れる?日帰り山トレッキングルート」を3つご紹介します。...

今回は道東絶景トレッキングの『冬バージョン』です。

私は本格的な登山経験はありません。「お散歩山専門」です。

独身時代はテントを担ぎ日本アルプスを縦走した、登山が趣味の妻についていく程度です。

なーしぃ
なーしぃ
私自身は、ガイド本や観光案内に「登山にかかる標準タイム」が書いてあれば、プラス20%くらいかかってしまう脚力しかありません

そんな私でも3時間もあれば登れてしまう、北海道・道東の絶景を目のあたりにできる「絶景広がる冬のトレッキングコース」を3つご紹介します。

なーしぃ
なーしぃ
紹介するコースは、こちら!
  1. 摩周湖第1展望台から、第3展望台に向かう尾根歩き
  2. 冬しか登ることの出来ない、モアン山(もあんやま)
  3. 藻琴山(もことやま)
なーしぃ
なーしぃ
必要な装備や、あれば冬山トレッキングが10倍楽しくなる道具のお話もしております。どうぞご覧ください
もくじ

道東、冬の絶景トレッキングを楽しむのは、少々不自由さを必要とします

車のアクセスや、駐車場にひと苦労

知床横断道路 冬季通行止め
なーしぃ
なーしぃ
冬は何かと、時間がかかります

夜明けの遅い冬、気温マイナス15度くらいまで下がる日も珍しいことではありません。

道路も凍結していますし、冬季通行止めの道路もあります。移動にも気を使います。こちらの記事も参考にしてください。

必需品8つ アイキャッチ
【必需品8選】冬の北海道、車の運転に備えておきたい装備と準備夏と冬、気候も道路状況も全く違う北海道。元・自動車整備士で看護師の私が「雪国の冬を走る車に準備しておきたい・備えてほしいもの8選」を記事にしました。 北海道に移住し15年間で得た実生活の経験・体験を交えながらお伝えいたします。...

夏と違い、除雪されいない駐車場など「夏とは違う姿」を見せるのが北海道・道東です。

なーしぃ
なーしぃ
だからこそ、白銀の世界は美しいのですけどね

トイレ問題に、ひと苦労

夏に使える公衆トイレも、水道凍結や除雪の関係で冬季は閉鎖されていることが多いです。

夏の登山やトレッキングで使えたトイレなどは、冬は使えなくなっていると考えておいたほうが無難。

駅のトイレといっても、道東・特に根室管内にはJRの駅そのものがほとんどありません。

なーしぃ
なーしぃ
「道の駅」も、距離的に近くはありません

途中のコンビニなどで買い出しの際、事前に済ましておいて、あとは水分を控えることぐらいしか対策がありません。

なーしぃ
なーしぃ
後に摩周第一展望台コースをおすすめするのは、トイレ問題が容易にクリアできるからです

寒さ対策に、ひと苦労

冷蔵庫や冷凍庫のなかで遊ぶくらいの気温ですので、そりゃすべて凍りつきます。

ザックの中で凍るおにぎり、途中で飲もうとすると、半分凍っている飲み水。

なーしぃ
なーしぃ
余計からだが冷えちゃうんですよね…

もちろん雪深いと、そのままでは歩けません。それなりの防寒対策も必要です。

冷え切る体を温めるための装備、寒い雪道を歩くための専用装備。

冬の観光で来られる方は、こちらの記事もどうぞ参考にしてください。

冬の北海道 摩周湖
【冬の北海道旅行】冬こそ道東!最適な気温、服装、靴などを現地から。北海道・道東地方の「冬」の生活は「厳しい寒さと基本的には晴天続き。たまに暴風雪」そんな日々の暮らしです。 「何を用意したらいいの?」「どんな生活してるの?」「服は?靴は?」「地元民だけの隠れスポットは?」などなど、生活にも観光にも参考にしていただけるかと思います。...

衣服や道具の問題を乗り越えると、夏には見ることの出来ない真っ白な「絶景の道東」を見ることが出来るのです。

道東の絶景日帰り『冬』トレッキング①摩周湖第1展望台から、第3展望台に向かう尾根歩き

なーしぃ
なーしぃ
これ以上ないくらいの、快晴の摩周湖でした 

まず最初にご紹介するのは、弟子屈町の観光名所「摩周湖」を望みながら歩くルートです。

おすすめする理由は

  • 駐車場があって、アクセスしやすい
  • スタート地点にトイレ完備
  • スノーシューなどの「冬歩き道具」がレンタルできる
  • 何と言っても、冬しか歩けないコースで絶景が待っている

ことでしょうか。

なーしぃ
なーしぃ
これ以上の条件が揃う、冬のトレッキング場所、なかなか無いと思いますよ

「雪が積もる冬しか歩けない」というプレミアム感もいいですよね。

スタート地点は、摩周湖第一展望台

なーしぃ
なーしぃ
もはや説明がいらないくらい、メジャーな場所ですよね

冬季間、川湯温泉駅側の国道391号線からは、冬季通行止めで登ってこれません。

国道243号線・摩周市街地のセイコーマートとホクレンのガソリンスタンドのある交差点から第1展望台までが除雪されています。こちらのルートでアクセスください。

なんと!スノーシューなどもレンタルできます。

冬季は外のトイレが凍結のため使えませんので、お土産が売られている摩周湖レストハウスのトイレをお借りする形になります。

なーしぃ
なーしぃ
冬季は駐車場が無料開放されていますので、何か一品購入して、感謝の気持を示したいですね

さらに!レストハウス内のカムイテラスを管理している「弟子屈町振興公社」さんが、この場所でスノーシューのレンタルをされています。

スノーシューって、持ってないから無理かも…
道具がないから、冬遊びは敷居が高いなあ…
なーしぃ
なーしぃ
2024年は、1日1,100円でした!これは絶対破格の料金です!

ガイドはされてないようですが、正直このコースはガイドさん不要です。迷いようのない1本道ですから。

スノーシューについて詳しくは、こちらの記事をごらんください。

snowshoe-topic-eye- catch
冬の北海道旅行が10倍楽しくなる!『スノーシュー』は絶対おすすめ!冬の北海道の自然を楽しむなら、ぜひ準備したい道具が「スノーシュー」です。大雪原をどんどん歩いていくための必需品。道東移住15年を越え、日常でも使う私が使い方や選び方、購入・レンタル方法までお伝えします!...

ルートは、駐車場の奥から第3展望台の方向に歩きます

なーしぃ
なーしぃ
レストハウスを出て、外の駐車場から第3展望台に向けて、尾根を歩きます

冬季に、雪が積もっていないと歩けない尾根を、まっすぐ歩くだけです。

なーしぃ
なーしぃ
歩ける時期になると、必ず先人の足跡が残っていますので、すぐわかるし迷うことは無いはずです

小さな上り、下りを繰り返しながら。

レストハウスから15分程度歩くだけで

なーしぃ
なーしぃ
歩けば歩くほど新しい景色が広がるので、どんどん進んでいきます
なーしぃ
なーしぃ
保温ボトル(通称:山専ボトル)にお湯を入れて持っていくと、こんなぜいたくな絶景を見ながら絶品カップラーメンが食べられるのです(笑)


なーしぃ
なーしぃ
カップラーメンとコーヒー2杯が作れる、絶妙な大きさ。2人で歩くなら、もう1サイズ大きめがおすすめです 


 

疲れたら、引き返すだけです。第3展望台まで3kmちょっと。往復6km。片道冬歩きで2時間弱ほど。それまでの景色でも充分絶景づくしです。

なーしぃ
なーしぃ
正直言うと、30分程度歩くだけでも絶景が楽しめるのがこのルートのいいところです

尾根歩きが疲れたら、すぐ脇を走る「正規の道」である道道52号線を歩けば楽です。もちろん冬季通行止めなので、クルマも走ってきません。

なーしぃ
なーしぃ
ソリを持ってきて、すべってくだる遊びの達人みたいな方も居ますよ

事前の買い出しは、弟子屈の国道243号沿いのセイコーマートで

冬の摩周湖へ向かうには、間違いなく通るところにセイコーマートがあります

国道243号線と摩周湖に向かう道道52号線の交差点にあります。

なーしぃ
なーしぃ
絶対通るところにあるセイコーマート。ここに立ち寄らない人っているのかな?くらいの立地です

もう少し弟子屈市街地寄りにはローソンや、ゆっくりした時間ならサツドラやフクハラもあるので、買い出しに困ることはないでしょう。

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道東の絶景日帰り『冬』トレッキング②冬しか登ることの出来ない、モアン山(もあんやま)

何と言っても「冬しか登れない」というプレミアム感満載の山。

片道1時間程度で…

なーしぃ
なーしぃ
こんな大絶景が広がる場所があるのです!

場所は中標津町のはずれにある、養老牛地区です。

この山については、詳しく説明した単独の別記事を用意しております。

  • なぜ冬限定なのか
  • そもそも、どこにあってどこからアプローチするのか

それらを含め、ぜひこちらの記事をご覧ください。

Mt.-Moan-featured-image
【中標津「牛」モアン山】冬限定で登れます!登山口はこちらです。「牛」と書かれた道東・中標津のモアン山。冬限定で頂上に登れるのです。なぜ冬限定?といった秘密から、登山口までのアクセス、スノーシューなど必要な装備まで。絶景が待っているトレッキングルートを、詳しくお伝えします。...
国内格安旅行はJ-TRIPツアー!北海道から沖縄まで旅行情報検索サイト!

道東の絶景日帰り『冬』トレッキング③藻琴山(もことやま)

なーしぃ
なーしぃ
屈斜路湖を見下ろす、絶景が広がります

知床の山々をバックに、登っていきます。

なーしぃ
なーしぃ
こんな日本離れの光景が広がる山に、普通に片道3時間ほどで登れるのが醍醐味です

ここはお手軽ですが、ちゃんとした「冬山登山」の場所です。

レンタルのスノーシューもありません。必要なものは全部ご自身で揃える必要があります。

なーしぃ
なーしぃ
はじめに紹介した「摩周湖の尾根歩き」と「モアン山」を経験して、必要な装備などを経験されてからチャレンジすることをおすすめします
なーしぃ
なーしぃ
本格的な山岳経験の無い私でも、こんなテレビでしか見たことのないような冬山の経験ができます。藻琴山。おすすめです 

当然ながら、トイレはありません。駐車場も離れ、どうしても「お手軽感」が薄れてしまうのが惜しいです。

なーしぃ
なーしぃ
夏と違って、ハイランド小清水725の駐車場は使えません

冬は道道102号線からハイランド小清水725の駐車場までの進入路は除雪されていません。

進入路近辺に5.6台程度のクルマが停められるよう除雪されていますが、土日祝日は不可能と思っておいたほうが無難です。

数百メートル先のキャンプ場に車を停め、そこから登り始めることになります。

登山前の買い出しやトイレは、登山口に向かう前の弟子屈・東藻琴・小清水市街地で。

山で食べる行動食や飲み物は、登山口となるハイランド小清水キャンプ場へ向かう道道102号線を登る手前で購入しておく必要があります。トイレも必然的に購入の際に、お店で借りることになります。

釧路側からのアクセスの方は、弟子屈町内で。

釧路側からのアクセスの方は弟子屈(てしかが)町内にスーパー・コンビニが数件あるので困ることはありません。

なーしぃ
なーしぃ
弟子屈市街地から国道391号を北上し川湯方面に入り、川湯市街地から道道102号経由で登山口までは、車で約30分ほどでしょうか

北見側からの方は、美幌市街か東藻琴で。

北見側からの方は美幌市街地か、道道102号線と国道334号線の分岐になる大空町東藻琴(ひがしもこと)のコンビニを利用することをおすすめします。

なーしぃ
なーしぃ
国道と道道の分岐点にある「道の駅ノンキーランドひがしもこと」で、美味しそうな地域のおやつを買い、山で食べるのもおすすめです

知床・斜里側からは、川湯まわりになります

知床からのアクセスの方は、小清水市街地から伸びる道道587号線がアクセス道路(夏と違って、冬季通行止め)になります。

斜里から道道1115号線で清里町方面へ抜け、「道の駅パパスランドさっつる」を通過してすぐの道道805号線分岐から国道391号線に合流し、いったん川湯方面へ南下し、道道102号線分岐からハイランド小清水方面を目指してください。

道東の絶景日帰りトレッキング・登山は「熊よけ対策」を十分にお願いします!

なーしぃ
なーしぃ
居ますからね。冬にも。特にここ数年、よく話を聞くようになりました

普通に居ます。道東ですから。「冬眠しないクマ」が増えています。温暖化で雪が少なくなったことでエサに困らなくなったこと、そもそも雪が少なくて、冬眠することを忘れる(タイミングを逃す)などが理由だそうです。

なーしぃ
なーしぃ
私は冬にも「念のために」ですが、熊スプレーと熊鈴の用意を準備しています

命を守る最終兵器・熊撃退スプレーは妥協のないものを!

なーしぃ
なーしぃ
amazonを見ると「ツキノワグマ」や「防犯用」などいろいろありますが、現地自然ガイドさんによると「ヒグマには役に立たない粗悪品レベル」だそうです

私は信頼の置けるガイドさんからすすめられたこのシリーズを、有効期限が切れないうちに「お守り」として所持しています。


なーしぃ
なーしぃ
ザックに着ける際の、専用ホルスターはこちら。頑丈で、専用だけあって取り出しやすさはバツグンです


なーしぃ
なーしぃ
簡単に取り出せないと、いざという時に意味がないですからね…
なーしぃ
なーしぃ
熊鈴は、通りがかりのホームセンターで買うもので十分じゃないかと思います。音色も聞きたいですし。 

 

ABOUT ME
なーしぃ
北海道・道東に住む48才の男性看護師。2児の父親。 大阪府出身で、32才のとき結婚を機に北海道へ移住。 高校生の時からバイクツーリングが趣味で、日本一周を達成した経験があるなどその経験は豊富。 ケアマネージャーなどの医療系資格だけでなく、自動車整備士やファイナンシャルプランナーの資格を持つなど、幅広い視点で北海道生活を伝える。
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