北海道は、9月にもなると一気に気温が下がり、ストーブの出番となります。
今回、「自分でやっている、ストーブの分解清掃」を記事にしてみました。
※ストーブの新規購入・買い替えをお考えの方は、こちらの記事をどうぞご覧ください。
キャンプシーズンが終わる9月ごろ、ホームセンターに並びだします。
ストーブを長持ちさせるための「点検費用」相場はおよそ2万円から3万円?その内容は清掃メイン?
かかる費用は2~3万円プラス部品代、出張費
ストーブを使わなくなる6月のはじめごろ。今年こそはオフシーズンの間に来てもらおうと思っていて、ついつい忘れがちなのが「ストーブの点検」依頼です。
町の電気屋さんに点検を依頼すると、
- およそ20,000円程度(税込み)の「整備技術料」
- 5,000円程度の「出張料」
- さらに掛かった部品代
これらの合計が標準的なようです。
暮らしサービスの総合サイト「暮らしのマーケット」さんのサイトでも、だいたいこのくらいですね。(出張料は別のようです。地方に住んでいると、これがとんでもない金額の請求になったり、そもそも遠すぎて来てくれなかったりするのでご注意を)
どんな田舎でも、町の電気屋や設備屋さんがこんなチラシを配ったりします。
「およそ2〜3年に1回の点検」では、足りない気がします
10万円前後で買ったストーブに、数年おきに2万~3万円の点検料。
もっと平たく言うと「3回点検出すなら、新品買うくらい金がかかる。壊れずに粘ってほしいなあ」ってことです。もちろん私もそう思っています。
その内容って「ホコリの掃除」がメインです!
実際に点検修理に行っている工事業の友人に聞いたのですが…
「点検整備って言っても、安い燃料ホースを交換して、ホコリ取るくらいのものだよ。単純な作りだから、ホコリさえ溜めなきゃ壊れるものでもないし、自分でやっちゃいなよ」というのです。
特にタイマーや温度調節を行う「電子部品」が壊れてしまうと、それだけで数万円の部品代。ほかのバーナー部分に問題が無くても「そんなにかかるなら、新品のストーブに交換を…」となるのがほとんどということ。
だったらホコリを溜めないよう掃除さえすれば、寿命を伸ばせるんじゃないか?と考えたわけです。
あれ?去年サボったかなっていうくらい、ホコリがたまっていて驚きました。掃除も終えたので、これで今シーズンも安心して冬を迎えられます。
「自分でやります!」ストーブを長持ちさせる点検整備、掃除の実際を写真付きで紹介します
※ここからの部分は、くれぐれも自己責任でお願いします。特に可燃物そのものを燃やす器具ですので、危険が必ず伴います。この記事を見て行われた整備に関して、当方は一切の責任はとれませんのでご容赦ください。
主要部分を分解しなくても、掃除できます。ポイントは排気筒の取り外し・取り付け
分解掃除を実践します
・プラスドライバー(各サイズ)と多めのボロ布、新聞紙、掃除機を準備します。
・必ずコンセントを抜いてから作業します。(オフシーズンは基本、抜いています)
・灯油のコックを「オフ」にして燃料ホースを外します。
・ホースが固くなっていたり、ひび割れしたりしているなら、交換しましょう。
今回交換したものも内側がひび割れして、危ない状況でしたね。5.6年ほど使ったでしょうか。ほとんどのホースは内径6㎜(細かいと6.3㎜なんて表記)が使われています。
わたしはちょうどホームセンターに行く用事がありましたので、その際に買っておきました。1,000円ちょいでした。
Amazonで選ぶなら、このあたりの燃料ホースでしょうか。ホースバンド(金具)もついていて安心です。(ご自宅の器具とのサイズや必要な長さを、改めてご確認ください)
・FFストーブですと、吸気・排気の配管をストーブ側から外します。(煙突式は煙突を外します)
この金属パイプの抜き差しが、今回の作業でいちばん手こずる作業かと思います。固定ねじをゆるめてハズレ止めをずらして、少しずつこじってみたり、ストーブ全体を揺らして取るしかありません。
これが外れると、ほっとします。
アースかな?こちらもいったん外せば、
ストーブがフリーになります。
分解掃除の実践です
・ストーブが動かせるようになったら、作業のしやすい場所に移動させて…
・ドライバーを用いて、とにかくねじを外していきます。
※2年で、これだけファンや内部にホコリがたまっています。そりゃ分解清掃無しで使い続けたら、積もったホコリで負荷がかかり、燃焼効率も悪くなりますよね。それで多くのストーブが5.6年くらいで調子を悪くしていくのでしょう。
・できる限り、バラバラに。
※私も初めてバラしたとき「え!こんな簡単な作りなの?」と驚くくらい、中身はすっからかんです。電子部品が端子むき出しなので、内部にほこりがたまると、すぐダメになっちゃうのでしょう。
・ある程度ホコリを取ってやって、最後はブロワーやエアーで飛ばして除去です。
・部屋の隅っこに置かれることの多いストーブですから、置いていた場所にも、とんでもなくホコリがたまっています。掃除して、あとはねじを締めて、元に戻していくだけです。
※FFストーブの方、配管を戻す時にハズレ止めになっている、でっぱりのある部分までしっかり奥にはめこんでください。要注意です。ここが甘いと嵌まらないですし、外れたままだと排気が全部室内に…恐ろしいことになります!
・あとは用意しておいたホースに換えて。
無駄に長いホースは、ロスが多いだけです。ある程度の余裕を残して、切っちゃいましょう。
放熱板あたりのメッキパーツは、どんな高級なケミカルより結局こいつがいちばん効果も高くてコスパよし!ピカピカに仕上げてください。
・完成です。慣れると2時間もあれば、充分に出来る内容です。
※繰り返しになりますが、ここまでの部分は、自己責任でお願いします。特に可燃物そのものを燃やす器具ですので、危険が必ず伴います。この記事を見て行われた整備に関して、当方は一切の責任はとれませんのでご容赦ください。
自分で行う分解清掃、整備後の試運転。ストーブを長持ちさせるために「たまに火力全開で、完全燃焼」
車を運転される方であれば、たまに高速道路を走ると、その後エンジンの調子がすごくよく感じたことがありませんか?
つまり、それです。
つまりの抑制にもなりますので、試運転を兼ねてしばらく全開での運転をどうぞ。
ストーブを長持ちさせる「ストーブの点検整備」この記事で難しいと思ったら、そこは業者さんに依頼しちゃいましょう!
作業としては難しくありませんが、正直、時間や手間はかかります。
秋になったら込み合いますので「そろそろ朝晩、ストーブが欲しいなあ…」という時期になったらいざ作業を!難しそうだな…と思ったらプロに頼んでしまいましょう。